黄銘正監督(中央)

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(台北 3日 中央社)日本統治時代の台湾で生まれた日本人をテーマにした映画「湾生回家」のエグゼクティブプロデューサーで、同名書籍の著者、田中実加(陳宣儒)氏が身分などを詐称していた問題。同作品の黄銘正監督は2日、報道陣の取材に応じ「映画は真実だ」と語った。

田中氏は、自身の祖母が湾生だったなどと虚偽の発言を繰り返していた。

黄監督は田中氏について、「謎めいた人」と表現。同作の企画者で出資者であることは認め、資料提供などでも協力があったという。ただ、一部の情報については信憑性に欠けるものがあり、採用を見送った経緯があると話した。

また、撮影時には田中氏を疑ったこともあったとしながらも、深くは追及しなかったという。身分詐称についても「きのう初めて知った」とした。

一方、映画内の登場人物は全て実在すると述べ、「彼女(田中氏)のものはない」と虚構の疑惑を否定。同名書籍の出版に関しても「突然出版され、驚いた」と田中氏が単独で行ったと述べた。

(王靖怡/編集:齊藤啓介)