新年、あけましておめでとうございます。2017年もどうぞよろしくお願いいたします。「ビジネス女子マナーQ&A」では、今年も超個人的な堅実女子のビジネスマナーの悩みを、鈴木真理子先生に解決してもらいます。

1月のテーマは、ビジネスファッション。第1回は不動産会社に勤める足立由美子さん(仮名・28歳)からの質問です。「これからますます寒くなりますが、通勤にNGなコートってあるんでしょうか」。

さっそく鈴木先生に教えてもらいましょう。

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客先への往訪にダウンコートはカジュアルすぎる

今、世のファッションはカジュアル化が進んでいます。男性の場合は、ビジネススーツが基本ですが、女性にいたっては、かなり幅が広がっているといっていいでしょう。オフィスは仕事をする場所。その点だけブレなければ、社内の雰囲気に合わせて、かっちりしたスーツでなくても問題なく過ごせている方が多いと思います。
コートも同様です。オフィスと家の往復なら、さほど気にせず、カジュアルな装いで問題ありません。ただし、営業などでお客様を訪問するときは注意が必要です。

カジュアルなコートの代表といえば、ダウンコートです。衣料素材の進化で、リーズナブルなものもたくさん出ていますから、誰もが1着は持っているかもしれません。軽くて肩がこらないし、ハンガーにかけなくても型崩れしないし、助かるアイテムですよね。でも、正式なビジネスシーンでは「カジュアルすぎる」という声があります。
私の同業でビジネスインストラクターをしている先輩は、客先にダウンコートで出向いたところ、「ずいぶんカジュアルな装いで」と言われたとか。

何度も言いますが、ビジネスマナーの基本は「相手の感情に触れない」「悪目立ちしない」ということです。相手が気になってしまう、指摘したくなってしまうという時点で、マナーに反していると考えましょう。また、襟元にボリュームのあるファーがついたコートに対して、「ゴージャスですね」と言われたという人もいます。華やか過ぎるコートというのも、ビジネスシーンではあまりよろしくないのです。

男性が着るコートをお手本に

お客様に会うときは、男性が着るコートと同じようなものを選ぶと安心です。それには2つあります。

ひとつはトレンチコート。本体自体は薄手ですが、取り外し可能なライナーがついていますから、春先から真冬まで着られます。
もうひとつは、ウールコート。フェルトのような地厚のコートを男性も着ていますから、違和感を与えません。
1月からは雪が降ることもあるので、防寒を一番に考えたいところですが、冬山を登るときのような防寒コートは考えものです。どうしても冷え込む日には、さらに使い捨てのカイロや、インナーで対策をしてみてはどうでしょうか。また、通勤時にストールを首にぐるぐる巻きにしている人、ニット帽をかぶっている人を見かけますが、ビジネス上のお客様に見せる姿ではありません。来訪するときには、コート同様、受付に入る前にとりましょう。

ダウンコードは軽いしコンパクトになるし、通勤時の満員電車でも脱ぎ着しやすくて便利だけれど……。



■賢人のまとめ
正式なビジネスシーンでのダウンコートはNG。ビジネスコートというアイテムジャンルがあることを覚えておきましょう。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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