今の中国において、日本はしばしば「恐ろしいか、恐れるに足りないか」という軸で論じられることがある。それは、日本における対中国の議論でも同じだ。互いが互いをライバルとして見ていることの表れと言えるかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

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 今の中国において、日本はしばしば「恐ろしいか、恐れるに足りないか」という軸で論じられることがある。それは、日本における対中国の議論でも同じだ。互いが互いをライバルとして見ていることの表れと言えるかもしれない。

 中国メディア・今日頭条はこのほど、「日本経済の恐ろしさ」とする文章を掲載した。文章は、明治維新から現在に至るまで日本経済がたどってきた発展の道を大まかに紹介している。まず、明治維新後の近代日本では、三菱、三井、住友といった財閥が出現したと説明。これらの財閥は自身の利益を満足に得られるようになると、政治にも積極的に参加するようになったとした。そして、「対外侵略してこそより多くの富を得られる」という考えから、軍国主義へとつながる原因にもなったと解説している。

 その軍国主義による対外拡張戦略が頓挫した第2次世界大戦敗戦以降は「頭を低くしての発展」へと転換し、特に米国の援助のもとで急速な経済発展を実現したと紹介。特に1980年代には米国を超えんばかりの勢いで「ハワイが日本の島になりそうだった」、「天下において日本が買えないものはないと考えるほど、日本は熱狂していた」とした。

 そして、90年代後期に「米国が仕掛けた金融爆弾」で痛手を負った日本は、それまでの爆発的な発展スタイルを捨て、こっそりと付加価値や技術力の低い経済活動を国外へと持ち運び、自らは空調コンプレッサーや各種素材、省エネ技術など核となる技術だけを掌握するようになったと説明。「過去の煌びやかなモデルを捨て、光の輪を他人に譲る一方で、核の部分は手元に残し、設計の精細化、素材の洗練化、管理の規範化を進めていった」と論じた。

 記事は、このような日本経済のスタイルを恐ろしいとすると同時に、「より恐ろしいのは日本のオープンさ、勤勉さだ。更に、日増しに規範化されていく法制度も恐ろしい」とも伝えている。

 様々な立場によって、そして様々な感情によって、中国人が日本を見る目、中国人が日本を見る目は変わるだろう。ただ、恐れるにせよ、恐れないにせよ、相手に対して一定の敬意は払うべきだろう。記事を見た中国のあるネットユーザーは「日本はすごいと思う。リスペクトすべき、恐ろしいライバルだ」とのコメントを残した。日中両国において、このような態度を持った人が増えることを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)