さぁクラリス、MX4D版『カリオストロの城』を観にいこうぜぇ〜
 - 原作:モンキー・パンチ (C)TMS

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 宮崎駿監督の不朽の名作『ルパン三世 カリオストロの城』が、シートの動き、振動、風、ストロボなどの特殊効果によって臨場感を演出する最新の体感システムMX4D(R)版として来年1月、期間限定特別公開される。そこで一足先に、カーアクションや、ルパンとカリオストロ伯爵とのバトルなど、激しい動きがあるシーンをMX4D(R)シートで体感してみた。

■ルパンと一緒にカーチェイス!

 これまで新作のMX4D(R)版同時公開というパターンはあったが、旧作品をMX4D(R)として劇場公開するのは『カリオストロの城』が初となる。

 MX4D(R)パートの制作を担当しているダイナモアミューズメントの開発ルームに置かれた体感シートに着席し、フッテージ上映がスタート。最初に映し出されたのは、すでに劇場でも流れている1分間の予告編。その後、本作の見せ場ともいえる冒頭のカーチェイスシーンへと続く。

クラリスを追う悪党たちとの激しいカーバトルが繰り広げられるなか、ハンドルの動きと同じように動く座席、さらに次元の銃撃が体感として伝わってくる。狭い道を走る車の振動、さらに森に突っ込む際にはしぶきが上がり、まるで自分がルパンらと共に車に乗り込んでいるような臨場感だ。

 お次はカリオストロ城へ侵入したルパンが、伯爵一味と繰り広げる激しいバトルシーン。こちらも、接触する瞬間や立ち回りなどのシーンで、上下左右に動くシートに加え、バックポーカーという背中をつつくような効果で、戦いがリアルに体感できる。さらに、カリオストロ伯爵から奪ったオートジャイロで空を飛ぶシーンでは、空中を飛んでいる揺れや地上からの銃撃などが、下から衝撃を加えるシートホッパーや突風が顔に吹き付けられるエアーブラストなどの特殊効果で表現され、飛行機に乗っているようなリアリティーを得られる。

 最後のシーンはクライマックスの時計塔。こちらも針が12時をさすまでのジリジリとした緊張感が、シート効果によってダイレクトに伝わってくるようで、ルパンにもカリオストロ伯爵にも感情移入してしまった。

 これまで何度もテレビ等で放送されてきた『カリオストロの城』だが、こうしてMX4D(R)版で改めて観ると、特殊効果によってシーン中の登場人物の動きがより明快になり、自分も登場人物の一員として映画に参加しているようなワクワク感が得られた。

■「コナン」もMX4Dに?旧作展開に期待

 本作を製作・配給するトムス・エンタテインメントの須藤明氏は「2014年にリマスター版として公開したものをベースに製作しました。今年は原作者モンキー・パンチさんの『ルパン三世』が50周年を迎える節目の年。痛快なアクションシーンも多く、MX4D(R)の技術との親和性が高いと思ったんです」と企画理由を説明。MX4D(R)の販売代理店を務めるソニービジネスソリューションの條々淳氏も「アニメーションというのはMX4D(R)の技術には適しているのですが、その中でも、ルパンは普通の人間じゃない動きをするので、技術的にはあっている作品だと思います」と太鼓判を押していた。

 『ルパン三世』をはじめ「名探偵コナン」シリーズなど多くのコンテンツを持っているトムスにとって、本作は試金石となる。須藤氏は「まだMX4D(R)が上映できる映画館の数が限られているという問題はありますが、今後も旧作をMX4D(R)版として製作し、多くの人に作品を観てもらえる機会を増やしていきたいですね」と抱負を語っていた。(磯部正和)

MX4D(R)版『ルパン三世 カリオストロの城』は2017年1月20日より全国17館にて期間限定特別上映