日本ハム・斎藤佑樹【写真:田口有史】

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7年目の20代ラストシーズンは新たな背番号「1」で、先発・中継ぎ問わず「やるしかない」

 球団史上初の日本一連覇がかかっている2017年の日本ハム。今季中の完全復活が期待されるのは、斎藤佑樹投手だ。

 昨季はオフから先発として勝負したが、開幕2軍スタート。5月5日に中継ぎとして1軍昇格し、初先発だった6月29日の西武戦(札幌ドーム)では5回途中5安打2失点。7月13日のオリックス戦(京セラドーム)で5回3安打無失点も勝ち星は付かず、7月28日の西武戦(西武プリンス)で3回2/3で6安打5失点で初黒星を喫した。

 9月にリリーフで2試合登板したが、レギュラーシーズンでは3年ぶりに勝ち星はなかった。11試合に登板(先発は3試合)し、0勝1敗、防御率4.56。クライマックスシリーズ、日本シリーズでの登板機会もなく、プロ6年目のシーズンを静かに終えた。

 300万円減の年俸2000万円でサインした11月29日の契約更改後の会見では「やっぱりチームが日本一になって、自分自身は活躍できなかった。悔しい気持ちです。先発で勝つことが出来なくて、その時から悔しい思いをしてました」と悔しさをにじませていた。

栗山監督は今季も期待「勝ち方を知っている。信じてる一番の部分」

 12月21日にはプロ1年目の11年から着けたエースナンバー背番号18から1番に変更。今季は先発、中継ぎとポジションにこだわらず、再起を図る。「もうやるしかない。与えられた場所で精いっぱいやるだけです。一番使えたボールはフォーク。フォークを軸に、磨きをかけて足らないことを克服できるようにしたい。1試合でも多く投げて、1試合でも多く勝てるように頑張ります」と意気込みを見せている。

 栗山英樹監督からは「斎藤より球の速いピッチャーはいっぱいいるが、(斎藤は)勝ち方を知っている。僕が信頼して、信じている一番の部分」と期待される一方、「自分が思ったようなピッチングができる確率を上げてやらないといけない」と奮起を促されている。

 斎藤が2年ぶり勝利&自身初の2桁勝利を挙げられれば、それだけチームの日本一連覇に近づく。6月には29歳を迎えるプロ7年目。斎藤佑樹の2017年に注目だ。