邱桂さん提供

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(台東 2日 中央社)台東県台東市新園集落に暮らす台湾原住民(先住民)パイワン族は2日、約350ヘクタールの土地を、民族とゆかりのある「伝統領域」だと自主的に宣言した。集落の主体性をアピールし、土地とのつながりを明らかにするとしている。

同県の原住民が自主的に「伝統領域」を宣言するのはルカイ族に続いて2例目。

同集落の代表者が父親から伝え聞いた話によれば、同地に住む人々の祖先はもともと太麻里渓の上流に住んでいたものの、日本統治時代の1935年に日本軍から現在の場所に移転するよう命じられ、物資や食糧を日本軍側に提供するために畑作を始めたという。

その後、同地の使用や権利を原住民に託す手続きが進められていたが、日本の敗戦でうやむやになってしまったとされる。

住民は「所有権を独占するわけではない」としながらも、「土地はわれわれの命であり、財産ではない。われわれには土地を代々守る責任と義務がある」と主張。国は原住民の土地の歴史を直視し、原住民の権利を回復すべきだなどと訴えた。

(盧太城/編集:齊藤啓介)