テッパンだけど頼りになる…!プロが「ダイエット中に選ぶ」食べ物とは

写真拡大

話題になっては消えていく○○ダイエットというもの。ダイエットというとご飯の量を減らしたり、お菓子やスイーツを禁止したり“食べてはいけないもの”に対して意識が強く向きがちになりますが、変わらずに“摂り続けた方が良い”食品もあります。

そこで今回は、ダイエット指導歴24年の筆者が、「今さら言われなくても分かっている!」と思っていても、実際にはあまり摂れていないダイエットのテッパン食品をご紹介します。

■鍋にもピッタリ…海藻類

低カロリーだからという理由からではありません。海藻には余分な糖や脂質の吸収を抑える水溶性食物繊維が豊富に含まれているほか、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)の代謝に欠かせない各種ミネラルが非常に多く含まれています。

サラダや味噌汁、今の時期なら鍋ものにも使えるわかめや昆布(とろろ昆布でも可)、ひじきはきんぴらごぼうに加えたり、卵焼きに混ぜたりしても美味しくいただけますよ。

■意外と食べていない…貝類

意外と食されていないのが貝類。ダイエットの指導をしていて「最近、いつ貝類を食べましたか?」という質問にいつ食べたかも忘れるくらい食べていない人も少なくありません。貝類にはミネラルが非常に豊富で特に牡蠣にはコラーゲンをはじめとするタンパク質の合成に欠かせない亜鉛が多く含まれています。

■マイタケがオススメ…きのこ類

これも低カロリーだからと意識する人が多いようですが、毎日となると摂れていない人も少なくありません。きのこ類には食物繊維や糖質や脂質の代謝に欠かせないビタミンB1、B2が多く含まれています。中でもまいたけはオススメです。

■カレーに入れても美味しい…大豆

豆類の中で唯一、タンパク質が主成分となっているのが大豆。さらには代謝に不可欠なマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。煮豆だけでなくサラダやスープ、カレーなどに入れても美味しいですよ。

また、大豆製品では納豆はビタミンB2を、湯葉はビタミンB1を多く含み糖質や脂質の代謝を促してくれます。

■アーモンド・ピスタチオがオススメ…ナッツ類

中でもアーモンドやピスタチオがオススメ。食物繊維やビタミンB1、B₆、ナイアシンなどのビタミンB群が豊富で代謝を促進したり、気持ちを落ち着けたりしてくれます。

テッパン中のテッパン食材ばかりのご紹介となりましたが、実際に毎日摂るか摂らないかで、その結果は大きく異なります。食物繊維や発酵食品はもちろん必要ですが、摂取した三大栄養素の代謝を促すのことも非常に重要なことなので、ぜひ毎日の食事に取り入れて下さいね。

【参考】

※ からだにおいしい あたらしい栄養学(松田早苗・吉田企世子 監修) - 高橋書店

※ 分子栄養学 第二版 栄養素と生活習慣病の分子生物学(垣沼淳司 編著) - 光生館

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Dar1930 / shutterstock