リーダーたちが2017年に使ってはいけない「5つの言葉」

写真拡大

言葉には力がある。私たちの誰もがそのことを知っている。そして、リーダーたちには2017年、特に避けた方が良い言葉が5つある。いずれも否定的な意味を持つものではないが、彼らが好機を見出す力を制限し、真に開かれた心を持つ力を抑え込んでしまう言葉だ。

1. 変化

2016年の米大統領選を通じて筆者が改めて認識したのは、「私たちの全てが変化を求めている」ということだ。長い間そう言い続けている私たちが変われないのは、「変化」では不十分だからだ。そして、「進化」の方法を知っている人、進化したいという人がほとんどいないからでもある。

「変化」と「進化」に必要な考え方は明らかに違う。変化は前進の速度を落とす「置き換え」につながるが、進化は改革と成長を生み出す。

2. つながり

多くの企業が、市場で各企業を特徴付けるのは個人だということを理解している。だが、企業はそうした個人の力を職場では認めていない。

企業は職場でも、市場と同じような「人とのつながり」を作りたいと話すが、彼らはその時、「皆さんが私たちとつながる」という言い方をする。これでは、そのつながりは一方通行だ。その結果、従業員たちの大半は自分個人の目標を勤め先が尊重してくれることはない、会社と自分の目標は合致しないのだと受け止める。企業は従業員との間に、互恵的な団結を求めるべきだ。

3. 開発

(人材の)「開発」は大抵の場合、「会社が望むように従業員を成長させる」ことを意味する。

リーダーたちは、従業員らが自分自身と会社のためにより良く働き、全ての人のために機会を創造することを可能にするため、彼らの可能性を最大限に引き上げる必要がある。イノベーションと創造のために自らの知力を使うことや、社会的・文化的交流を行うよう勧めるべきだ。そして、潜在力を最大化することは、職務明細書や肩書といった従業員の力を全く反映しない過去のテンプレートの使用から離れることだ。

4.  エンゲージメント

単なる「エンゲージメント」の時代は終わった。エンゲージメントは悪くはない考え方だが、十分なものではなかった。それは単純に、従業員は関与し、そして従わなければならないということを意味していたに過ぎなかったのだ。

職場と市場が求めているのは「親密さ」だ。その親密さに欠けるリーダーたちは、「エンゲージ」はしていたとしても、結局のところ「つながって」はいない。そのため、機会の不均衡を改善するために機敏に、そして迅速にリソースや人材を展開することができないのだ。

5. 成功

企業には、新たな機会と成長を通じて「意義」を生み出す努力が必要だ。それがレガシー(遺産)を残すことになる。だが、企業は誰かの成功を自分たちのやり方で再現しようとしているために、前進することができずにいる。

誰かの成功の甘い香りは私たちに、将来の遺産ではなく現在の利益のための同じ種まきを繰り返させる。そのためにあまりにも多くの企業が、自らの将来を形作り、影響を与える人を育てることができていない。これが私たちに「置き換え」を続けさせ、行き詰らせているのだ。そして、だからこそ私たちは「進化」について考える必要がある。

進化のために、私たちには新しい考え方、「革新の精神構造」が必要だ。ビジネスの成長も人の成長も、この考え方にかかっている。2017年の成功に向けた私たちの戦略は、人を中心に据えたものであるべきだ。企業が個人を、ではなく個人が企業を定義するのだ。そして、「意義」の文化を生み出すため、私たちは自ら説明責任を負っていく必要がある。