女子プロゴルファーの堀琴音【写真:Getty Images】

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2017年は注目の的? 頭角現す20歳と22歳の若手ゴルファー

 イ・ボミの2年連続賞金女王で幕を閉じた2016年シーズンの日本女子ツアー。昨年はイ・ボミを筆頭に賞金ランキング2位の申ジエ、同4位のキム・ハヌルの同年代の台頭、同7位の全美貞や同8位の李知姫などベテラン勢の奮闘ぶりも目立った1年だった。

 2017年シーズンも新たな韓国人選手が日本ツアーに参戦することになるだろうが、賞金ランキング上位を占める選手が韓国人プレーヤーばかりでは、日本ツアーの盛り上がりもあまり期待はできない。

 そんな状況のなか、2017年は若くて勢いのある2人の日本人選手に注目したい。その筆頭は20歳の堀琴音だ。

 昨季、優勝こそ逃したが、トップ10入りが8回でメジャーの日本女子オープンで単独2位に入り、その名を全国区に押し上げた。その後の試合でも富士通レディース3位、TOTOジャパンクラシックでも3位タイに入ると人気も急上昇。賞金ランキングも11位と大健闘した。

 さらに巷では「かわいくなった!」との声も多く聞かれるようになり、“美人ゴルファー”としての地位も確立。今年は注目の的だ。

170センチの長身ゴルファーにも注目

 12月に開催されたブリヂストンゴルフのイベントで堀は今季をこう振り返っていた。

「悔しいことが多かった1年でした。でも、初めて最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップと、(4ツアー対抗戦の)クイーンズに出られたことはうれしかったです」

 納得のシーズンを過ごしたことが感じられる言葉だった。2017年の戦いは、すでにオフから始まっているが、やはり堀にとっては早く勝利がほしいところ。

「初優勝が目標ですね。早く1勝したい。日本女子オープンで2位になってから、その思いは強くなりました」

 勝利にどん欲になった堀の新シーズンは、さらなる飛躍が期待できそうだ。

 そしてもう一人、期待の若手が松森彩夏だ。身長170センチのモデル体型で、“スレンダー美女ゴルファー”として注目を浴びた1年だった。彼女がスポットライトを浴びたのは、2016年に初優勝した10月の富士通レディース。2013年にプロになり、ツアー3年目の22歳にして悲願の初優勝だった。

松森が勝ち切れなかった理由は…「1日5食」で改善

 期待されながらも勝てない理由はいくつかあった。大きな理由の一つは、パワー不足。「実力は安定しているのだけれど、最後のところで勝ちきれない」――彼女を客観的に評価してもらったときのツアー関係者の声だ。

 長身だが細身の身体からして、彼女がパワーヒッターでないのは一目瞭然だった。

 そこでツアー中に意識的に“食べる”ことに集中した。「1日5食。タンパク質を中心に肉などたくさん食べました。確かに安定感が増しましたよ」。

 体重は55キロにまで増え、そこからさらに5キロ増やしたいと言っていたが、スタイルよりもゴルフの結果を重視することろ、やはりプロのアスリートである。

「2017年はメジャーで優勝することが大きな目標です。やっぱり特別な試合で勝ちたい」

 勝利したことで自信を得た松森。2017年の女子ツアーをかき乱す準備はできている。

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim