Doctors Me(ドクターズミー)- 子どもを「お腹の風邪」から守るためにできること

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保育園などの集団生活では、子どもの間で「お腹にくる風邪」が流行することがあります。
今回は、この「お腹の風邪」から子どもを守るための方法などについて、医師に話を聞いてきました。

子どもの「お腹にくる風邪」の正体は?

お腹の風邪は「胃腸風邪」ともいわれていて、感染した人の嘔吐物や便に含まれたウイルスが、何らかの方法で口に入り、胃腸に侵入することで起こる場合が多いです。

感染力は非常に強く、乾燥した飛沫が広く飛んで口に入るため、手洗い、うがい、マスクをしていても、保育園などの集団生活の場ではどうしても防ぎきれないこともあります。

お腹の風邪を引き起こす病原体は、
・ノロウイルス
・ロタウイルス
・アデノウイルス
・カンピロバクター
・ビブリオ
・サルモネラ
・大腸菌
などが有名です。

子どもの「お腹の風邪」の症状

代表的なノロウイルスとロタウイルスによる胃腸風邪についてご説明します。

【ノロウイルス】
1.感染経路
・貝などの食品から感染する場合
・患者の嘔吐物や便から感染する場合
があります。
2.症状
潜伏期間は12〜48時間で、その後、嘔吐、下痢、38度程度の発熱があらわれ、数日で治癒することが多いとされています。

【ロタウイルス】
1.感染経路
患者の嘔吐物や便から感染します。
2.症状
潜伏期間は2〜4日で、その後、初期には発熱と嘔吐があり、2日後以降は嘔吐が減って下痢が始まります。
・かかった半数の人は白っぽい便が出ることがあり、白色便下痢症とも呼ばれます。
・熱性、けいれん、肝機能障害を認めることがあります。多くは、3〜7日で治癒します。

子どもの「お腹の風邪」を予防するには

1.日常生活での感染予防
・睡眠、休養をしっかりとって抵抗力をつけておく
・食事前に流水で手を洗うこと
・感染した場合、嘔吐物や便は大人が適切に処理すること
・子どもが共有するおもちゃ、ドアノブなどは「次亜塩素酸ナトリウム希釈液」で拭く習慣をつける

2.調理や食べ物の感染予防
・特に冬は、家族で生ものの摂取を避ける
・肉類と、生で食べる果物や野菜など包丁やまな板を使い分ける
・ふきんや食器・調理器具を定期的に熱湯、次亜塩素酸ナトリウム溶液で処理する
・普段から栄養あるバランスのとれた食事で抵抗力をつけておく

3.ワクチンによる予防
ロタウイルスには経口生ワクチンがありますが、自費で2〜3万円程度の負担と高額になります。
なお、生ワクチンは接種を受けると1カ月は他のワクチン接種を受けることができなくなるので、他のワクチンも同時期に接種する必要がある場合は、予定を立てる必要があります。
また、小児科医院であってもワクチン同時接種に対応していないことがあるので、事前の問い合わせが必要です。

医師からのアドバイス

胃腸風邪は後遺症なく治る場合がほとんどですが、お子さんにつらい思いをさせないように、できる対策は取っていきたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)