「高くて良いモノ」は当たり前、「安くてイイモノ」こそ価値があるというと、白物家電じゃないんだからと言われそう。

「CCOTY(クリッカー・オブ・ザ・イヤー)」の投票、どうしても1000万円を超えるようなクルマに満点をつける気はせず、「そこそこ安くてイイモノ」を評価基準にして採点しました。

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とはいえ、2016年の新車は不作でとくに上半期は寂しい状態でした。そんなリストの中から1位(10点)に選んだのはスバル・インプレッサ

本音は「18インチ装着車は微少な揺れを常に伝える」、「高速域の直進安定性はVWゴルフの域には到達していない」、「CVTではなくATもしくはMTがあれば」などの突っ込み所もありますが、動的質感は日本車の念願であった欧州Cセグメントに追いついていて、静粛性の高さや実用車にふさわしいナチュラルなハンドリングは十分に満足できます。

さらに、安全装備も1.6L車でも抜かりはなく(トルクベクタリングのぞく)、先代よりも価格は多少上がったのも十分に納得できるところ。車両価格250万円出すならゴルフTSI Trendline(249万円)よりもインプレッサの方が装備は充実、価格もお得。

安心・安全で実用的なCセグメントとして欧州勢を含めても選ぶ価値は、マツダ・アクセラかインプレッサかというところ。

好みが分かれるデザインはインプレッサに限らずで、個人的には、実直過ぎる感もあります。それでも、相手がモデル末期とはいえベンチマークとしたVWゴルフも基本的には質実剛健な実用車。これからのさらなる熟成を期待させる存在です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【クリッカーオブザイヤー2016】スバル・インプレッサを10点としたワケ(http://clicccar.com/2017/01/01/431097/)