29日、韓国大統領府が作成したとされる「ブラックリスト」について、特別検察グループが調査を開始した。リストには芸能関係者など9000人が記載されているという。写真は韓国大統領府。

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2016年12月29日、新華社によると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領とその親友とされる崔順実(チェ・スンシル)被告がかかわった一連の「崔順実ゲート事件」を調査している特別検察グループは28日、韓国大統領府が作成したとされる「ブラックリスト」についても調査を開始した。

野党議員の指摘によると、韓国大統領府は映画監督や俳優、作家など、文化事業関係者の中から“好ましくない人物”をブラックリストに記載し、文化体育観光部に渡して、政府の協賛するイベントなどへの参加や、関連事業から利益を得ないように手配を求めたとされる。

ブラックリストに載せられた人は、「セウォル号沈没事故で朴政権への不満を口にした人物」(約600人)や、「セウォル号沈没事故で政府に要望書を提出した作家」(約700人)、「2012年の大統領選で対立候補の文在寅(ムン・ジェイン)氏を支持した人物」(約6500人)、「2014年ソウル市長選挙で対立候補の朴元淳(パク・ウォンスン)氏を支持した人物」(約1600人)で、合計9000人に上る。

ブラックリストリストに記載された人名は明らかにはされていないが、映画監督の朴賛郁(パク・チャンウク)氏や金知雲(キム・ジウン)氏などの名が記載されていると韓国の一部メディアは伝えている。

このブラックリスト作成について、大統領府の当時の責任者たちが次々に検察機関から取り調べを受けている。その筆頭は、2014年から2016年初めまで教育文化首席秘書官だった金尚律(キム・サンリュル)氏。金氏は「文化界のプリンス」として権力を握る車恩澤(チャ・ウンテク)氏の叔父であり、車氏は崔順被告の側近とされる。

そのほかにも、大統領府の要職に就いていた人々が対象となっており、2013〜2014年に教育文化首席秘書官を務めていたモ・チョルミン駐仏大使に対しても取り調べが行われる。牟氏は28日に帰国しているが、取り調べの日程は未定だという。(翻訳・編集/岡田)