青学大V3の可能性は80%! OBとしてではなく「元陸上選手としての意見」と語る大谷遼太郎さん

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正月の風物詩、箱根駅伝。注目はなんといっても、大会3連覇&大学駅伝3冠を目指す青山学院大だ。

チャラそうに見えても、走れば他大学を圧倒。そんなチームの強さのワケを、チームOBにして、現在はトライアスロン選手の大谷遼太郎さんに聞いた。

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──いきなりですが、ズバリ、青山学院大の箱根駅伝3連覇の可能性は?

大谷 8割方、青学大が勝つと思います。これはOBだからではなく、元陸上選手としての意見ですね。

──8割! その根拠は?

大谷 今年の青学大は選手層がかなり厚いんです。箱根は10区間あって、他大学は8番手から10番手の選手になると走力が落ちる。でも青学大にはそれがない。6区間の出雲駅伝(10月)と8区間の全日本大学駅伝(11月)は苦戦の末に優勝しましたけど、箱根はより戦いやすくなると思います。

──今大会から、山登りの5区の距離が短縮されます。その影響は?

大谷 それも青学大にとってはプラスに働くでしょう。気がかりだったのは“3代目・山の神”こと神野大地君(現コニカミノルタ)が卒業して大きなアドバンテージが築けなくなることでした。でも5区の距離が短くなって10区間のパワーバランスが均等化しますから、選手層の厚い青学大がさらに有利かなと。

──そんな青学大のキーマンは?

大谷 一色恭志選手(4年)でしょうね。彼は日本学生長距離界のエースですから。

──大谷さんから見て、一色選手の“強さ”はどこに?

大谷 入れ違いで入学しているので、彼のことは詳しく知りません。ただ、練習からタイムが速いと聞いています。僕らの代にも出岐雄大というスゴい選手がいたんですけど(※3年時に箱根の2区で区間賞、マラソンで学生歴代3位の2時間10分02秒。現在は競技を引退)、彼が3、4年時でやっていた練習を一色君は1年生の時からこなしていたそうです。

5km走の2本目を13分台で走ったりとか。2年生くらいまでは本番で実力を発揮できないこともあったようですけど、上級生になるにつれて、それもなくなり、今は本当に頼りになるエースだと思います。

──一色選手以外にも注目選手はいますか?

大谷 一色選手とともに“三枚看板”に数えられる、田村和希選手(3年)と下田裕太選手(3年)、キャプテンの安藤悠哉選手(4年)にも注目です。また、1年生には将来のエースになるだろう鈴木塁人選手という逸材も。

──やはり層が厚い。

大谷 2区で起用されても、他大学のエースと張り合える実力者ばかりです。

──ちなみに、大谷さんも4年時に2区を走っていますね。

大谷 2区は(箱根の山登りに次ぐ難所として)権太坂が有名ですけど、実は、終盤の登り坂、特にラストの1kmのほうがキツい。僕はそこで頑張りすぎて、おしっこ漏らしちゃったんじゃないかと錯覚するくらい、全身の毛穴から汗が吹き出しました(笑)。

●この後編は明日配信予定、青学大の強さの秘密はSNSと女のコ!?

●大谷遼太郎(おおたに・りょうたろう)

1990年生まれ、埼玉県出身。青山学院大4年時の2013年箱根駅伝で“花の2区”を走って区間5位(7人抜き)。卒業後は実業団に所属するも、16年3月に退社。現在はトライアスロンでの20年東京五輪出場&メダル獲得を目指し、フリーで活動中

(取材・文/酒井政人)