フジサンケイレディスクラシックの優勝賞金全額を大山志保は被災地・熊本へ寄付した(撮影:福田文平)

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2016年も多くのドラマが生まれた国内女子ツアー。今となっては忘れている大会、1打はありませんか?ひと月ごとの優勝コメント共にプレーバック!今回は4月を振り返ります。
桜がポツポツと色づき始めた3月の最終週に開幕した「ヤマハレディース」。韓国人3選手が最終組に入った戦いは李知姫に軍配。首位から出た2014年以来の出場となるユン・チェヨン、猛追を見せた地元静岡出身の昨年覇者・渡邉彩香は3位タイで終わった。
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これで知姫は日本ツアー20勝。韓国ツアーの永久シードを獲得した。優勝会見で息の長い秘訣を聞かれると「元々私は頑張りすぎるタイプじゃない。トレーニングもそんなにしないし、結構休むタイプ」とコメント。「無理しない分、長くはできるんですけどね。バーンと上に上がることはできない原因でもあると思います」と冷静に分析した。
関西地区初戦となる「スタジオアリス女子オープン」は初日に出場予定の福田裕子が1990年以降では初となるスタート時間に遅刻して失格。さらに鬼頭桜が初日のイーグル時に球全体がホールのふちよりも沈んでいない状態にあったボールを、ホールに落ち込ませることなく拾いあげた処置が「ゴルフ規則17-4.旗竿に寄りかかっている球(※1)」に抵触し「ゴルフ規則3-2.ホールアウトの不履行(※2)」により失格する波乱の展開。そんな中、2日目にコースレコードを叩きだした菊地絵理香が迫りくる申ジエを振り切りツアー2勝目を挙げた。
「今日も“ジエが追い越して勝つ”と大半の人が感じていた思うんですけど、良い意味で裏切れたらいいかなと思います。(他の強い韓国人選手である)イ・ボミとも体格も変わらないので言い訳はできない。技術不足とか、試合への気持ちの持っていき方が違うと思います。終盤に韓国人選手が強いのは練習量などもあると思う。私は飛距離があるほうではないですが、ウェッジを磨けば近づけると思う」と強さを見せている海外勢への対抗心を口にした。
続いては熊本で「KKT杯バンテリンレディス」の予定だったが、開幕を前日に控えた4月14日21時26分に熊本県を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生。県内のホテルに泊まっていた多くの選手が被災。避難を余儀なくされた。主催者と日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は地震発生後に初日の競技中止を発表、その後被災地の状況も考慮に入れて中止が決定された。会場の熊本空港CCはクラブハウス内の一部水道管が破裂するなどの被害が出ていた。なお、大会関係者、選手などに怪我人は出ていなかった。大会が中止となるのは2011年3月11日に発生した東日本大震災により「PRGRレディス」から4試合が中止になって以来となった。
一時は中止も検討されたが、予定通り翌週は「フジサンケイレディス」が開催。熊本出身の一ノ瀬優希、上田桃子、笠りつ子らも出場、積極的にチャリティ活動を行うなど今までとは違う川奈決戦となった。そんな中優勝したのは大山志保。最終日にスコアを4つ伸ばすと、首位を走っていたアン・ソンジュ(韓国)が最終ホールでまさかのダブルボギー。「風が強くて大好き」と常々語る川奈で2度目の栄冠をつかんだ。
「プレーオフになると思って練習していました。まだ信じられません。熊本は高校時代など7年間いた土地。第二の故郷と呼べる場所です。今日も熊本のためにも一生懸命頑張れた。。“ちょっとボギーを打つくらいでくよくよしていたらダメだ”と思ってプレーしました。1日も早く元気になってもらえるように女子プロみんなで支えていきたい。一歩一歩頑張りましょう」と話すと、優勝賞金1,440万円を全額熊本に寄付することを明言した。
開催地での大地震とこれまでにないことが起きた4月。みんなで熊本を元気に、という今年の方向性が決まった月でもあった。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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