安倍晋三首相が真珠湾攻撃の犠牲者慰霊のためにハワイ・真珠湾を訪れたことが中国で大きな注目を集めている。香港メディアの文匯網は27日、中国外交部の華春榮報道官が「真珠湾で慰霊すれば第2次世界大戦の歴史を清算できるというものではない」と反発したことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 安倍晋三首相が真珠湾攻撃の犠牲者慰霊のためにハワイ・真珠湾を訪れたことが中国で大きな注目を集めている。香港メディアの文匯網は27日、中国外交部の華春榮報道官が「真珠湾で慰霊すれば第2次世界大戦の歴史を清算できるというものではない」と反発したことを伝えた。

 記事は、安倍首相が真珠湾訪問にあたり、「寛容な心」と「和解の力」によって真珠湾訪問と慰霊が実現したとの見方を示したと伝えつつ、これに対して中国外交部の会見上、記者から「日本は真珠湾訪問で歴史の清算を図りたい考えなのではないか」という質問が寄せられたと紹介。

 さらに、華春榮報道官が同質問に対し、「真珠湾訪問で歴史が清算されると考えているのであれば、それは自分勝手な願望」だと主張し、第2次世界大戦という反ファシスト戦争は中国も主戦場であり、中国は反ファシスト戦争の勝利のために大きな犠牲を払ったと述べたことを紹介。さらに、中国などアジアの被害国と和解しない限り、日本の歴史が前に進むことはないと主張したことを伝えた。

 また、同じく中国外交部の陸慷報道官が「米国人が真珠湾攻撃を忘れられないのと同様に、中国人も南京大虐殺などを永遠に忘れない」と述べ、日本が歴史を真剣に反省し、真摯に謝罪するならば南京大虐殺記念館で犠牲者を弔うべきと述べたことを伝えた。

 陸慷報道官は中国でも慰霊を行うべきとの見方を示したが、日米の歴史学者など50名以上が「真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊をするならば、アジアでも同じように犠牲者の慰霊をする必要があるのではないか」という公開質問状を連名で発表しており、日本の今後の対応に注目が集まっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)