三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の納入が5度目の延期となる可能性が浮上している。中国には中国商用飛機有限公司が開発したARJ21というリージョナルジェットが存在し、2016年6月に中国国内ですでに就航しており、リージョナルジェットの開発という点で中国は日本を大きくリードしていると言えよう。(イメージ写真提供:CNSPHOTO)

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 三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の納入が5度目の延期となる可能性が浮上している。中国には中国商用飛機有限公司が開発したARJ21というリージョナルジェットが存在し、2016年6月に中国国内ですでに就航しており、リージョナルジェットの開発という点で中国は日本を大きくリードしていると言えよう。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、中国がリージョナルジェットを自ら開発したのは中国国内に巨大な市場が存在するためだと伝える一方、国土面積の小さい日本には中国ほど大きなリージョナルジェットの需要がないと主張し、「自国への導入数という実績が相対的に少ないMRJは輸出においても不利になる」と主張した。

 記事は、広大な国土を持つ中国にはリージョナルジェットに対する巨大なマーケットが存在するが、中国はこれまでボーイング社やエアバス社のリージョナルジェットを購入してきたと紹介。中国がARJ21を開発したのは、国内の巨大なニーズを自前で満たすためであると指摘する一方、日本は島国であるため、日本国内におけるリージョナルジェットの需要も相対的に小さいと論じた。

 続けて、それでも日本がMRJを開発するのは「輸出を視野に入れているためだろう」と推測する一方、世界の航空会社は日本国内に導入される数が決して多くないMRJを積極的に購入しようとするだろうかと疑問を呈した。

 また記事は、中国の場合は「国内に大きな需要が存在する以上、当面は輸出を気にする必要はない」とし、中国国内の需要に対応して技術を成熟させ、実績を積み上げるうちに世界の航空会社が自ら購入しに来るはずだと主張した。

 中国は高速鉄道の分野において、まず自国内で広大な鉄道網を構築し、実績とノウハウを積み上げ、それから輸出へと舵を切った。記事が指摘しているのは、リージョナルジェットの分野でもまず中国国内の需要に対応し、それから必要に応じて輸出を行えば良いというものであり、国内に大きなニーズを抱える中国の航空機産業は今後大きな発展を遂げる可能性がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)