元祖・昼ドラ女王と狂気を演じきったあの女優に、秋ドラマの助演女優賞を!

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【ドラマ好きライターのスナイパー小林が勝手に表彰!2016秋ドラマ 助演女優賞編 後編】

 2016年秋ドラマでは助演女優が豊作だった。だからついつい、4人も選んでしまった。前編は「劇団女優の底力」を見せてくれたふたりだったが、今回はヒール役が半端なく似合っていたふたり。

◆元祖・昼ドラ女王の迫力

●助演女優賞:横山めぐみ/「砂の塔〜知りすぎた隣人」(TBS)
※参考記事「岩田剛典と不倫、イケメンの息子…「砂の塔」の楽しみは主婦バトルだけじゃない」

 タワマンのママ友グループでボス的存在の寛子役だった横山めぐみ。住居階が上に行くほどステイタスが上がると言われるマンションで、最上階に住む奥様だ。

 初回放送で亜紀(菅野美穂)に向かって「そういうあなたはガンジーかマザーテレサ並みの人間性をお持ちみたいね!」と怒鳴るシーンから目が離せなくなったのだけど、毎回、見ていて清々しいほどターゲットを見つけていじめまくるのだ。

 旦那のサラリーマンという立場を「会社にしがみつくしかないって大変よね〜」。ママ友同士では常識になっていたベビーシャワーを知らないと言えば、「物を知らなくても可愛いのは20代までよ」と、バッサリ。しかし、亜紀にケガを負わせてしまい、夫の不正がバレてラスボスの位置もだんだん崩れていく寛子。そのギャップ感もまた刺さった。

 かつて昼ドラでツヤっぽい演技を披露したこともある実力派。今回の視聴者にゴジラ登場並みの恐怖感を与えるヒール役も、お手の物だったんだろうな。

◆意地悪を超えて奇行の域へ

●助演女優賞:山口紗弥加/「運命に、似た恋」(NHK)
※参考記事「斎藤工がキムタクっぽい!?『運命に、似た恋』は大人の女の胸キュンがいっぱい」

 社長夫人のマホ役だった山口紗弥加。ずっと愛人だったユーリ(斎藤工)がカスミ(原田知世)に取られていくことが許せず、ふたりに対し次々と悪事を仕掛けていく。

 パーティーにカスミを招待して、ひとりだけ滑稽な仮装をしてくるよう仕組む。ユーリの自宅に不法侵入し、キッチンで魚をさばく。ユーリの後輩に枕営業させようとする……などなど、マホの企みは意地悪を超えて奇行に達していた。彼女がシャンパングラスを持ちながら高笑いするシーンも、ドラマ内では風物詩化していたような……。

 ドラマは純粋な恋がテーマだったけど、途中からマホが出てくるのを期待しながら見ていた。それくらい狂気を帯びていた、山口紗弥加。そのうちこの人に、殺人鬼の役あたりをお願いしたい。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k