マレーシアとシンガポールは12月13日にクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道建設計画についての合意文章を交わしたが、中国メディアの天山網が掲載した28日付の記事は、このプロジェクトの背後には「巨大な商機」が存在されていると説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 マレーシアとシンガポールは12月13日にクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道建設計画についての合意文章を交わしたが、中国メディアの天山網が掲載した28日付の記事は、このプロジェクトの背後には「巨大な商機」が存在されていると説明している。

 記事はマレーシアの大学教授の見解を紹介、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ越境高速鉄道は両国の経済成長能力を一層高める効果があると説明し、非常に多くの直接投資や旅行客を引き寄せることができるうえ、高速鉄道プロジェクトには「スピルオーバー効果」が存在すると指摘。

 スピルオーバー効果とは、費用を負担した側が享受する便益が外部にも波及、拡散することを現象のことだが、クアラルンプールとシンガポールが高速鉄道で結ばれることで、高速鉄道路線付近の都市や地域において、不動産開発、旅行のほか、各種商業・サービス業に発展のチャンスがもたらされると説明した。

 一方で記事は、同高速鉄道計画には、日本や中国のほかフランス、スペイン、ドイツなどの企業が入札に参加する意向を示していると説明。シンガポールのリー・シェンロン首相も競争入札は「非常に激しくなるだろう」とコメントしていることを伝えた。

 新幹線は中国高速鉄道に比べ、技術力と安全性で優位にあるほか、人材教育や沿線開発を含めた総合的な提案が可能だ。日本としては同高速鉄道が生み出すスピルオーバー効果を、他のどの国の企業よりも最大限に創出し、シンガポールとマレーシアにより大きな経済的な利益をもたらすことができるという点をアピールしたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)