邦画圧倒の中、貫禄のヒットとなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
 - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

写真拡大

 2016年における洋画興行収入の上位作品が文化通信社より発表され、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が116億3,000万円を記録し、本年度の洋画ベストワン作品となった。(文中の数字は一部推定)

 昨年12月18日に世界同時公開された『フォースの覚醒』は、初週から2週連続で『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』に全国映画動員ランキングの首位を奪われるという、日本ではまさかのスタート。しかし年が明けた3週目から3週連続でナンバーワンを記録し、結果として2014年の『アナと雪の女王』以来、久々の興収100億円突破作品となった。『スター・ウォーズ』シリーズとしても、『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』の配給収入78億円(=推定興収130億円)以来、久々の大台突破作品となり、さすがの貫禄を見せつけた。

 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の『ズートピア』が76億3,000万円で2位。ピクサーの『ファインディング・ドリー』が68億3,000万円で3位。さらに『ミニオンズ』を手がけたイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・スタジオの『ペット』が42億5,000万円で4位にそれぞれランクイン。洋画では3DCGアニメの強さが際立った。

 ベストテン内には『スター・ウォーズ』『ファインディング・ドリー』『007 スペクター』など6本の続編・シリーズ作品がランクイン。旧作のファンを含め、幅広い集客が見込めるとあって、シリーズものが強い傾向はまだまだ続きそうだ。

 従来のブランドをはじめとして、『スター・ウォーズ』、ピクサー、マーベルというドル箱ブランドを次々と吸収し、超巨大スタジオとなったウォルト・ディズニー・スタジオの強さが際立った今年。実写・アニメを問わず、それぞれの個性が存分に発揮され、年間で6本がベストテン入り。4本だった昨年よりもさらに存在感を増し、年間興収でも2014年に続く300億円台到達が見込まれている。その他ベストテン入りは、20世紀フォックス映画が2本、東宝東和が1本、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが1本という内訳となった。

 ただ、『君の名は。』ブームに沸いた邦画と比べると、全体的にやや低調ぎみという印象は否めない。ちなみに昨年は、ベストテン内に90億円超え作品が2本、50億円超えが3本で、トータル8本が30億円突破という内訳だった。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)

【2016年洋画作品別興収上位10本】(最終興収の数字は一部推定)
1『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』:116億3,000万円
2『ズートピア』:76億3,000万円
3『ファインディング・ドリー』:68億3,000万円
4『ペット』:42億5,000万円
5『オデッセイ』:35億3,000万円
6『007 スペクター』:29億6,000万円
7『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』:27億8,000万円
8『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』:26億5,000万円
9『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』:26億3,000万円
10『ジャングル・ブック』:22億円