浅田真央ちゃん、もう引退したらどうですか、などと外部の人間が言う権利はない。しかし、今回のショートもフリーも、日本人なら誰でも己の体を硬く緊張させて見ていたはずで、心の中では「あの真央ちゃんならば、きっと復活するだろう」と念じながらハラハラして見ていた。ところが、案の定、以前の彼女ならば考えられないくらい惨めな演技の出来具合であった。10歳も年下の子にさえ追い越されても、「キス&クライ」でニコニコ笑っている痛々しさ。
1年間の選手生活休止後に、戻ってきた時から、彼女には暗雲が付きまとっていた。最も如実に分かったのは、佐藤コーチの態度変化である。ソチオリンピックの頃までは、自己流の真央の滑りを矯正しようとする態度が見られたものだが、それが次第に投げやりになってきた。今回など、「好きなように滑ってこい」という風な言葉と態度が、テレビカメラを通しても聞こえたのである。
それでも来年のオリンピックまで現役でいるとか。オリンピックで銀メダルまで取った、あの栄光ある天才スケーター浅田真央の晩節を汚す結果になると誰かが言ってやらないのか。今回、テレビ局のレポーターになってリンクサイドにいた高橋大輔が、実に実に話しにくそうに、真央の朝方の練習には力が戻ってきていたと、褒めていた。内心と裏腹のことを喋っているのが分かった。もう1度言う。日本人みなが大好きな真央ちゃん。もう引退してください。(放送2016年12月25日19時〜)

(黄蘭)