美しさを守るお酒の飲み方とは?

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1年のうちで最も酒量が増える季節といえば、やはり冬ではないでしょうか。特に12月と1月は忘年会や新年会など宴会の予定が多く、お正月休みはついつい昼間からお酒に手が伸びるという人も多いかもしれませんね。

そんな季節性を考慮して、今回は老けないためのお酒との付き合い方についてお話ししたいと思います。

ニキビ、肌荒れ、シミ、シワはお酒が原因?

古くからお酒を適度に飲むことは健康によいとされ、毎日適量飲酒する人は、全く飲酒しない人や時々飲酒する人と比べて心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあるというデータもあります。また、お酒にはストレスを解消する効果や食欲を促進させる効果など嬉しい効果も指摘されています。

しかし、その一方で大量の飲酒を続けていると、脂肪肝、肝硬変などの肝臓の病気の原因になるほか、糖尿病や高血圧、動脈硬化症、心臓疾患、脳血管障害、がんなどをまねくことが知られています。そして、アルコール依存症になる危険性も......。

このあたりは皆さんご存知ですよね。

では、アルコールが肌に与える影響について。

肝臓がアルコールの処理で疲弊してしまうと、肝臓が持つ解毒機能が落ちてニキビなどの肌荒れの原因になることも。また、肝臓の機能が落ちるとメラニン色素が増殖・停滞しやすくなるのでシミをまねくことにつながります。

加えてアルコール処理の際には体内の水分が必になります。お酒を飲み過ぎると脱水気味になり、肌の乾燥につながります。注意しましょう。

老けないためのお酒との上手な付き合い方とは

とはいえ、上手に付き合えばお酒は必ずしも「悪」ではありません。まずは、適量を守ることが大切です。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20グラム。これは、アルコール度数5度のビールであれば約500ミリリットル、アルコール度数14度のワインであれば約180ミリリットル、アルコール度数25度の焼酎であれば約110ミリリットル、アルコール度数43度のウイスキーであれば約60ミリリットルといわれています。

ただし、ご高齢の人や女性、アルコールに弱い人はこれよりも少ない量を適量と見た方がよいようです。ひとつの目安にしてください。

また、休肝日をつくることも健康にお酒を楽しむ上で大切なポイントになります。週に2回程度お酒を飲まない日をつくることが大事です。

飲むならアンチエイジング効果のある○○○がおすすめ

お酒を飲むなら健康や美容に嬉しい効果のあるものを飲むのが◎。そういう意味でおすすめなのは、赤ワインと日本酒です。

赤ワインには抗酸化作用の高いポリフェノールが豊富に含まれていて生活習慣病を予防する効果のほか、細胞を若々しく保つ効果や血流をよくする効果、肌を引き締める効果、更年期障害を軽くする効果などがあるといわれています。そして、身体を温める効果もあります。

日本酒の原料に含まれるコウジ酸にはメラニンの生成を抑える効果があり、シミを抑制する効果が期待できます。そのため日本酒には美白効果があるほか、保湿効果や血行を促進させる効果、抗酸化作用もあるといわれています。そして、身体を温める効果もあるので赤ワイン同様今の季節にはピッタリです。

お酒は付き合い方次第で嬉しい効果を得られる可能性があることがおわかりいただけたかと思います。若々しい身体と肌を保つために、今こそお酒との付き合い方を見直しましょう。

【参考】『お酒の健康への影響』-Asahi
http://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/health/influence.html
『アルコールの代謝』-Asahi
http://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/health/action.html
『適正飲酒のすすめ』-サッポロビール株式会社
http://www.sapporobeer.jp/tekisei/kenkou/susume.html#tekiryo
『ポリフェノール』-わかさの秘密
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/polyphenol/