2016年を振り返ってみると、多種多様なVRが市場を賑わせる一年でした。そこで今回は、そのなかでも専門家イチオシのハイエンドモデルから、スマホでできるお手軽モデルまで、要注目の3モデルをデジタルライターの岡安 学さんがガッツリチェック! 冬のボーナスの使い道にいかがでしょうか。

 

スペックが断トツに高いPC用ハイエンド機

SPEC●ディスプレイ方式:有機EL●リフレッシュレート:90Hz●ディスプレイ解像度:2160×1200(左右の目それぞれに1080×1200の映像を表示)●視野角:約110度●搭載センサー:ジャイロ、加速度、位置●サイズ(ヘッドセット):非公表●質量(ヘッドセット):555g(編集部調べ)

HTC

VIVE

10万7784円

台湾HTC社と、世界最大級のPCゲームDL販売サイト「Steam」を運営する米Valve社が共同開発したハイエンドVR機器。解像度は2160×1200と高く、視野角も110度とVR機器のなかでは最高クラスです。プレイに必要なモノは高スペックなPCが必要。

【推奨されるPCの仕様】●プロセッサ/Intel Core i5-4590、AMD FX 8350、または同等クラスのCPU以上●グラフィックス/NVIDIA GeForce GTX 1060、AMD Radeon RX 480、または同等クラスのGPU以上●メモリ/4GB RAM以上●ビデオ出力/1×HDMI 1.4ポートまたはDisplayPort 1.2以上●USB/1×USB 2.0ポート以上●オペレーティング システム/Windows 7 SP1、Windows 8.1以上、Windows 10

 

「ルームスケールVR」をコンセプトに、部屋内を動いて遊べるのが特徴。プレイヤーの動きを赤外線レーザーで捕捉する、2つのベースステーションを部屋に取り付けます。ゴーグル前面にはカメラを搭載し、ゴーグルを外すことなく周囲の状況を確認できます

 

ゲームだけではなく、スリルたっぷりのエクストリーム体験もリアルに味わえます。「EVEREST VR」(写真)では、実写さながらのエベレストを身体を動かして登頂。ベースキャンプなど、エベレスト登山の5つのシーンを再現。感動の景色が広がります

 

↑ワイヤレスコントローラが2つ同梱。24のセンサーやトラックパッド、トリガーを搭載しています

 

【注目ゲームタイトル01】

Teotl Studios

The Solus Project

1980円

未知の惑星を探検するアドベンチャー。危険な自然現象にも直面するサバイバルが展開します。

 

【注目ゲームタイトル02】

Indimo Labs LLC

Vanishing

Realms

1980円

インディーズ発のVIVE用本格派RPGで、イラスト風に描かれた、RPG然とした中世ファンタジーの世界が待ち受けます。コントローラを剣に見立て、振って戦います。敵が放った弓や魔法は、実際に身体を動かして避けます。現在、エピソード1と2までが実装。

 

【VIVEでできること/できないこと】

■360度動画・画像視聴:◯

VIVEのホームにも動画プレイヤーを用意していますが、「Steam」経由で様々な開発者の2Dや360度の動画プレイヤーをDLできます。

■VRゲーム:◯

PCゲームベースの600本以上のVRゲームが遊べます。ゲームの質は玉石混淆ですが、無料のゲームも多く、試せるタイトルには事欠きません。

■コントローラの使用:◯

VIVEには2本の棒状コントローラが付属し、両手で握って操作します。表面にはトラックパッド、裏面にはトリガーボタンを搭載。

■立ち姿勢でのプレイ:◯

部屋の上部、対角線上に置いたベースステーション(同梱)でプレイヤーを認識するため、立って遊べます。最低2×1.5mのプレイエリアが必要。

■2D映像コンテンツ視聴:◯

様々なVRシネマのPCアプリを用意。「Cmoar VR Cinema」(980円)は、VR空間の映画館内で映画が視聴できます。

 

【ライター岡安の採点】

滑らかな動きと高い解像度で最高の没入感

HTC VIVEの性能もさることながら、高性能PCを使用していることもあり現時点で最高クラスのVRが体験できます。特に奥行き感と頭を動かした際の映像の滑らかさは他では体験できないレベル。メガネオンでの装着感は良く、2つのコントローラも精度が高く操作しやすいです。

●没入感:20

●解像度:20

●操作性:20

●装着感:20

●酔いにくさ:20

●100/100点

 

 

 

Galaxyのスマホを利用する高コスパのVR

SPEC●視野角:101度●搭載センサー:加速度、ジャイロ、近接●レンズ直径:φ42mm●サイズ(ヘッドセット):約W207.8×H98.6×D122.5mm●質量(ヘッドセット):約345g(フロントカバーなしの場合 312g)

サムスン電子ジャパン

Galaxy Gear VR

実売価格1万2740円

サムスンと米Oculus社が組んで制作した、スマホGalaxyをセットするVRの新型モデルが11月に発売。視野角が既存モデルから5度増えて101度となりました。フェイスフォームの形状も変更されて装着感もアップ。プレイにはGalaxy S7 edge、Galaxy S6、Galaxy S6 edgeのいずれかが必要になります。

 

 

 ゴーグルの右側側面に配置されたタッチパッドが既存モデルよりも大きくなり、操作性が向上。フラットなタッチパッドなので、タップやスワイプなどスマホ的な直感操作が可能で、ゲームのコントローラとしても使用できます。また、ホームキーも追加され、ホームにすぐ戻れるようになりました。

 

 

 

【Galaxy Gear VRでできること・できないこと】

360度動画・画像視聴:◯

Oculus社製アプリが使いやすいですね。「Oculus Video」は端末内の動画や、Facebookの360度動画も視聴可能です。

VRゲーム:◯

「Oculusストア」にはタイトル150以上。人気アプリの派生作品「白猫VRプロジェクト」などが遊べます。

コントローラの使用:△

タッチパッドでコンテンツの選択やタップやスワイプでのゲーム操作が可能。外付けコントローラにも対応しています。

2D映像コンテンツ視聴:◯

「Oculus Video」にシアターモードがあり、映画館気分で映像が楽しめます。Netflixの映画も2D視聴可。

 

【ライター岡安の採点】

スマホタイプのなかでは抜群の操作性を誇る

スマホとしっかりと連携しており、操作感は高め。解像度は少々低めですが、没入感はあり。画面を動かすと歪みや残像感を感じるので、視聴は動きの少ない映像がベター。

●没入感:16

●解像度:12

●操作性:16

●装着感:16

●酔いにくさ:12

●72/100点

 

 

 

高性能スマホにVRゴーグルが標準同梱!

●視野角:約90度●搭載センサー:なし●レンズ直径:φ34mm●サイズ(ゴーグル):約W92×H125×D186mm ●質量(ゴーグル):387g

 TCLコミュニケーション

Alcatel IDOL4

実売価格3万7584円(VRゴーグル付き)

世界初、VRゴーグルを標準同梱したことで話題の、仏Alcatelブランドのスマホ、IDOL4。スマホ購入後、すぐにVR体験が楽しめるのがうれしい。ゴーグル下部にある左右の静電タッチ式ボタンで操作します。

 

スマホのIDOL4は、5.2インチ、フルHD、1920×1080のハイスペックな液晶画面を搭載したAndroid端末。メモリは3GB、ストレージは16GBです。カラバリはゴールドとメタリックシルバーの2種。両面ガラスとメタルフレームのシンメトリックデザインが、高級感を醸し出します

 

 

【Alcatel IDOL4でできることできないこと】

360度動画・画像視聴:◯

撮影あるいはサイトからDLした360度動画や静止画は、フォルダ「VR-media」に保存して視聴可能です。

VRゲーム:◯

スマホにプリインの「VRストア」からDL可能。ランアクション「Lamper VR」は、頭を動かして操作します。

コントローラの使用:△

付属コントローラはなし。ゴーグルの下部に「決定/選択」「戻る」の2つのボタンが搭載されています。

2D映像コンテンツ視聴:◯

YouTubeなどの動画共有サイトやHuluなどの映像配信サイトで閲覧可能。映像のサイズは変えられません。

 

【ライター岡安の採点】

スマホ同梱ゴーグルとしては文句なしの性能

スマホの付属品にしては十分すぎる性能!視野角は若干狭めですが、没入感が高く、装着感も良し。進む、戻るの2つのみですが、操作ボタンがあるのも使いやすいです。

●没入感:16

●解像度:12

●操作性:12

●装着感:16

●酔いにくさ:12

●68/100点

 

デジタルライター

岡安 学さん

VR機器に造詣が深い。Play Station VRを日々プレイし、VRの可能性を探っています。