今年もあとわずかとなった。あわただしい師走の最中で、ゆっくり一年を振り返ってみる機会、あっただろうか。

3月、北海道新幹線開業。4月、熊本地震。5月、伊勢志摩サミット開催。その後、オバマ米大統領の広島訪問。6月、舛添東京都知事辞職。

8月、東京都に小池百合子都知事誕生。9月、プロ野球セ・リーグで広島東洋カープ25年ぶり優勝。パ・リーグ優勝は北海道日本ハムファイターズ。10月、プロ野球日本シリーズは、日本ハムが日本一に。

今年起こったさまざまな出来事を、47都道府県という観点で、振り返ってみると、また一味違った側面が見えるかも知れない。

そこで、「2016年、もっとも輝いた『MVP都道府県』は? 」について、Jタウン研究所は都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数901票、2016年12月15日〜12月26日)。

はたして、その結果は――。

「神ってる」広島を抜き去ったのは?

アンケート調査序盤では、広島県と北海道の勢いがめざましかった。やはりプロ野球ペナントレースの結果がそのまま反映されているかのようだった。

ただし日本一になった日本ハムファイターズの本拠地である北海道は、途中でやや失速。それに反して、広島東洋カープは順調に得票を伸ばし、まさに「神ってる」状態に見えた。

ところが思わぬ伏兵がいた。東京都である。プロ野球もサッカーもあまり活躍したとは思えないが、いつのまにか広島を抜き去って、トップに立ってしまった。結果は下のグラフのとおりだ。


「2016年、もっとも輝いた『MVP都道府県』は? 」(Jタウンネット調べ)

得票率16.8%を獲得した東京の勝因は、何だろう? 思えば、今年もニュースの中心はなんだかんだで東京。舛添要一前都知事をめぐる一連の疑惑や都知事選、小池百合子都知事の誕生、東京五輪をめぐる議論、そして豊洲新市場問題――必ずしも「輝いた」話ばかりとは言えないのだが、話題度という点においては「MVP」には違いなかったのかもしれない。

広島は得票率14.4%、2位に甘んじた。セ・リーグで25年ぶりの優勝、「神ってる」は今年の流行語大賞にも選ばれた。2016年は、まさに広島の年だったように思える。しかし、日本シリーズでは残念ながら敗れ、この『MVP都道府県』でも2位というのも、やはり広島らしい......?

3位は北海道で、得票率7.3%だった。北海道新幹線開業、北海道日本ハムファイターズが日本一と好材料が揃ったわりには、伸び悩んだ気がする。

それよりも4位と5位に、仲良く並んでランクインした島根県と鳥取県の健闘は注目に値する。47都道府県で唯一スターバックスがない県としてネタにされてきた鳥取だが、2015年鳥取市に初出店して大注目された。さすがに今年は何もなかったろう、と思いきや、実はあったのだ。

島根県と鳥取県に自動改札が導入され、ICカード乗車券が使えるようになった(参照:ついに! 鳥取と島根に初の「自動改札」導入へ...歓喜する県民たち「大事件ですよ」「やべええええ!!!!」/松江駅・米子駅などに「山陰初」自動改札導入、地元の乗客には戸惑う人も...)。

また鳥取砂丘を「ポケモンGO」の穴場としてPRしたり、大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」が鳥取市に初出店したり、と話題には事欠かなかった。島根県松江市出身の錦織圭の活躍もめざましかったし......、とは思ってはみたものの、お隣同士が4位、5位に入るのも意外な結果だった。