目を大きく見せるいわゆる"デカ目メイク"の手法として、"インサイドライン"という方法があることをご存知ですか?

インサイドラインとは、まつ毛の内側の粘膜の部分にアイラインを入れる方法ですが、目に対して危険はないのでしょうか。

今回はインサイドラインの危険性や、その他のアイメイクのリスク、目に負担をかけないメイク方法を眼科医の岡先生に解説していただきました。

目の粘膜の役割


結膜粘膜は、粘液を分泌し目の表面を潤す役目をしています。

目の粘膜にアイライン(インサイドライン)を入れることの危険性


ドライアイ


まぶたのふちには目を保護する油分を分泌するマイボーム腺があります。アイラインをインサイドラインで引いてしまうと、この腺がふさがれることによりドライアイを引き起こしやすくなります。

結果、目が乾いたり痛みやかすみ目の原因になります。

ものもらい


インサイドラインを入れることによりマイボーム腺などが詰まりやすくなると、感染を起こしものもらいを起こすことがあります。その結果、まぶたが腫れたり痛みが出ます。

まつ毛の脱毛、まぶたの皮膚炎


他にもまつ毛が抜けやすくなったり、眼のふちがただれてしまう場合があります。

角膜に傷


ラインを引くときに手が滑って角膜に傷がつくこともあります。

アイライン以外にもメイクで目のリスクがある行為


マスカラ


マスカラが角膜について傷をつけることがあります。

また、マスカラを落とすときに無理にこすってしまうと、まつ毛が取れたり、まぶたが炎症を起こすことがあります。

他にも、まつ毛の根元までしっかりマスカラを付けると、マイボーム腺をふさいでしまいドライアイ、ものもらいの原因になります。

まつ毛パーマ


パーマ液で角膜に傷がついたり、まつ毛が抜ける、結膜炎やまぶたの皮膚炎が起こることがあります。

まつ毛エクステ


接着剤でまぶたがかぶれたり、結膜炎を起こしたり、角膜に傷がつく危険性が考えられます。

またエクステが取れないようにと洗顔が不十分になりがちで、不潔になることもあります。

アイシャドウ


まぶたが皮膚炎を起こすこともあります。

アイプチ


接着剤によるまぶたの炎症、また、まぶたを引っ張る行為を繰り返していると、将来まぶたが下がってしまう眼瞼下垂(がんけんかすい)を生じるケースもあり要注意です。

これら以外にも汗や涙でメイクが目の中に入ると、アレルギー性結膜炎などを起こしやすくなります。

目の粘膜を傷つけてしまった場合の応急処置


異物(マスカラ、まつ毛など)が入った時は水道水で目を洗ってください。

まつ毛エクステ、まつ毛パーマ施術時に痛みやしみる感じがあれば、我慢せずすぐに施術を中止してもらい、目を水道水で洗った後、眼科で診察を受けてください。
  
痛みが強い時は瞬きしないように受診まで眼帯をしましょう。

目の粘膜を傷つけてしまった際、病院での治療内容と費用


治療内容


眼科では
・視力低下がないか
・角膜に傷がないか
を黒目に色素を付け診察したり、

・充血
・目ヤニ(結膜炎)
・目の中の炎症(虹彩炎)
が起こってないかなど診察します。

結果によって抗生剤の点眼、角膜保護の点眼、炎症を抑える点眼、場合によってはまぶたに塗る眼軟膏などを処方します。

治療費用


処方されるお薬の本数にもよりますが、診察代を除いて1,000円前後になると考えられます。

アイメイクトラブル予防方法


•目のふちの粘膜のアイメイクは避ける

•アイシャドウやマスカラなどが目に入らないように気をつける

•まつ毛エクステやまつ毛パーマ後、目の充血や痛みがあればすぐに眼科で診察を受ける

最後に岡先生から一言


アイメイクで目の痛みや異物感、かゆみ、充血、目の乾燥感、また、まぶたの腫れやかぶれ、まつ毛が抜けるなどの症状があれば眼科で診察を受けてください。

目のトラブルを避けて、アイメイクを楽しみましょう。

(監修:医師 岡あつ子)