探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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今回、私達にカウンセリングの依頼をくださったのは男性です。IT関連会社に勤務する松田聡志さん(仮名・35歳)は、結婚して10年になる7歳年上の奥様の浮気を疑います。

松田さんは、銀縁メガネにスーツという、ザ・昭和の銀行員という感じの容姿。身長がスッと高いので、ピッタリサイズを着れば似合うのに、なぜかダブッとしたジャケットとズボンだったので、ちょっと残念な感じ。バッグは大学生に人気のブランドのブリーフケースで、カドがボロボロになっています。

カウンセリングルームでは、とても緊張されていて、真っ赤な顔して口ごもりながら奥様とのなれそめを語り始めました。

「妻とは結婚10年になります。ウチの会社にきていた7歳年上の派遣社員さんだったのですが、妻から誘われて飲みに行って、気が付けば男女の仲になっていました。僕は男子校育ちだし、大学も理系だったので、女性と知り合うチャンスもなくて。初めて女性にグイグイ来られたのはうれしかったですね」

奥様は肉食系……肉食系女性は自分の欲望に正直だから、浮気も辞さないところがあります。また、自分の心の願望をすぐ言葉にしてしまうために、自ら浮気の事実を告白してしまうケースも多数。

「妻は自分からは言わないのですが、最近ちょっと変で……。もともと彼女はヴィジュアル系のバンドが好きで、コンサートなどにゴスロリ服を着て出かけることが多かったんです。上半身はキュッと絞ったコルセットなんですが、下半身はフワフワのスカート。シルクハットにテディベア型のバッグとか、そういう服で出かけて、終電まで帰ってこないことはよくありました。ウチは子供もいないし、僕も家にひとりでいることが好きなので、気にしなかったのですが、ここ3か月くらいは普通の服で出かけることが増えたんです」

睡眠トラブルを抱える聡志さんとは、結婚してから寝室は別だった。

「妻の寝室は玄関横の部屋なのですが、毎週土曜日の深夜12時くらいに、妻がすうっと出かけている。僕の寝室はリビングの一番奥、妻の部屋とは離れています。それまでは、部屋で1人ファッションショーなどをしていることもあり、部屋は離れていても人の気配があったのに、最近は気付くといない。そして、帰宅は明け方、といった土曜日が続いています」

聡志さんは帰って来た奥様に、どこに行っているのかと聞いたそう。

「深夜3時に出迎えた僕を見て、ギョッとした顔をしていました。“私のひとり時間を満喫しに行ってるの。今日はマンガ喫茶で『花より男子』を全巻一気読みしてきた”と言われました。その時は納得したものの、なんとなくあやしい。朝、すごく上機嫌だったし、肌が艶っぽくなっているし」

夫婦生活の実態についても、聡志さんは語ります。

「もともと僕も妻はあまり行為が好きでなく、そのこともあって夫婦の寝室を分けたんです。妻に限って浮気の心配はないと思っていたんですけれど、深夜3時とか、明け方帰宅が続いています。また、ウチからマンガ喫茶まで遠く、クルマの免許がない妻は自転車で行くしかない。それなのに、薄いコートとかジャケットで出て行って、寒そうにしている様子もない。たぶん、クロだと思います。調査をお願いします」

露出の高いゴスロリ服で深夜帰宅していた奥様。普通の服で出ていくことが増えて……。 ※写真はイメージ

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

夜中に行っていたのは、畑の真ん中の謎のスポット。そこにあったものは?……その2へ続きます。