目前の事故を「発生前に察知」。テスラのAutopilotモード、ハイウェイでの玉突き事故を回避

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下の動画は、オランダのテスラオーナー、フランク・ファン・ホーセル氏がModel XをAutopilotモードにしてハイウェイを走行中の模様。映像では突然前走車がその前の車に追突し、1台が横転する大きな事故が発生したものの、Model Xは事故発生直前にそれを察知し、安全に停止しています。

このとき、Model XのAutopilot 8.0は事故発生の直前にアラーム音を発しています。これは前方衝突警告機能が発動したため。この機能はレーダーによって前方の車両が何らかの障害物(この場合は黒いSUV)に衝突する可能性を検知したときに発動します。実際、事故発生の直前、黒いSUVはさらに前方で発生した事故を避けるために急減速していました。


もし、このときテスラが手動運転だったなら、ドライバーが思わず急減速や急な車線変更をしてしまい後続・右後方車両に追突される玉突き状態に発展していた可能性もあったかもしれません。しかしAutoplotは前方だけでなく周囲の車を認識しつつ間隔を保って緩やかに車を停止させており、後ろからの追突の発生もみごとに防止していました。

2016年5月に発生したテスラのAutopilot使用中の死亡事故は、自動運転技術に対して大きな波紋を起こしました。しかしその後もテスラはAutopilot開発の手綱を緩めず、最近の宣伝映像ではほぼ完全自動運転に近い動作が可能なレベルに来ていることをアピールしています。ただ、今回のような実例を収めた動画はどんな宣伝映像よりもはるかにAutopilotの安全性を確認できる貴重なものと言えそうです。

ちなみに、車両が横転するほどの大きな衝撃をともなった今回の事故でしたが、一人も大きな怪我をした人がいなかったのは不幸中の幸いというほかありません。

また米国道路交通安全局(NHTSA)は、2022年までに20の自動車メーカーが自動緊急ブレーキ機能を標準搭載することに合意したと、2016年3月に発表しています。