手のひらの中で恋活・婚活できるデートアプリ。学校や職場でなかなか出会えないからと始めてみると、「(私の周りにはいないのに)こんなに独身、彼女ナシ男性っているもんなんだ」「え? 彼ってウチの近所なの?」と、驚きの連続! 楽しいうちはいいのだけれど、あまりに夢中になりすぎて(またはガッカリして)、しまいには疲れてしまった…そんな人も多いのでは?

そんなあなたのために、デートアプリを辞めた経験がある女性たちの声をコスモポリタン イギリス版から。「辞めたばかり」「まだ休止中」「回復期」とさまざまな女性がいるけれど、恋活も婚活も疲れたらちょっと休むのもアリ。時間を置くことでまた別の視点が生まれ、それがプラスになることも!

1.最後の一撃

「デートアプリを辞めて、プレッシャーから解放されたと実感しているの。今までスワイプすることにどれだけの時間を費やしていたのか、アプリを使っているときは気づかなかった。どこに行くにもスマホと一緒、片時も画面から目を離せなかったけど、今は"チャット"じゃなくて実際に友人と会って、おしゃべりするのがすごく楽しい。

アプリを通して知り合った男性とつまらないデートをたくさんしたけど、1度本気で切れそうになったことがある。会って5分もしないうちに『修士号を取ったからって稼げるわけじゃない』『教師になりたいの? 給料悪いよ』…って何様のつもり!? 呆れ顔の私を気にすることもなく、あとは自慢たらたらの最低男だった! このデートの最中に、『もういいや、アプリ辞めよう!』って思ったの」(アリー/25歳、シカゴ在住、アプリを辞めて4カ月)

できればスマホ経由ではなく、自分の気持ちを会って"直接"彼に話せる関係を築きたい。

2.気晴らしにしかならなかった

「次々と送られてくるスマイル絵文字や質問の数々に返信していた毎日だったけど、ある日スワイプしながら『もう辞めよう』と突然思ったの。デートアプリって、私にとってはテトリスみたいなものだった。彼氏がほしくて始めたつもりだったけど、今思うとただの気晴らしだったのかも。コンタクトしてきた男性たちにデートに誘われたし、友だちの中にはアプリを通して"運命の彼"に出会えた人もいたけど、私にはどうもピンと来なかった。今必死に彼氏を探したいわけじゃないけど、できればスマホ経由ではなく、自分の気持ちを会って"直接"彼に話せる関係を築きたい。チャットでイチャイチャするのって、性に合ってないから」(チェルシー/22歳、NY・ブルックリン在住、アプリを辞めて3カ月)

3."本気"で恋活中の男性に出会えなかった

「私は本気の恋愛を求めていたけど、デートした男性たちは私ほど真剣にパートナーを探そうとしているわけじゃなかったみたい。皆、賢くて礼儀正しかったし、デート中は私に興味を持っているように見えたけど、でも私が本気になった途端に(3度目のデートの後が多かったけど)フェードアウトしていった。彼らは(最初はそうは見えなかったけど、結局は)簡単にセックスできる相手を探してただけ。こんな状況に嫌気がさしたので少しずつデートアプリから離れ、"実際に誰かと出会う"タイプの恋活にシフトしてみたんだけど、残念ながら結果はほぼ同じ。つまりまだ"白馬の王子さま"には出会えていないわ」(サリー/25歳、シカゴ在住、アプリを辞めて1年)

4.今は時期じゃない

「以前にもデートアプリを試したことはあったので、2年間真剣に付き合っていた彼と別れた1カ月後に、またやってみようと再登録。再開直後は楽しかったけど、だんだん違和感を覚えるようになってきて。2〜3回つまらないデートをした後アプリを削除することに決めたのは、まだ元彼と別れた心の傷が癒えていないんだと分かったから。誰かから注目されているのってイイ気分だけど、今は自分の心と向き合うことの方が大切だって思ってる」(シメダー/22歳、NY・ブルックリン在住、アプリを辞めて1カ月)

5.私には合わないかも。でも希望も持っている

「デートアプリを辞めたのは、不快で退屈で奇妙なデートを繰り返したから。プロフィール写真と似ても似つかない"本人"が現れたり、鎮痛剤依存症であることを初デートで告白されたり。期待を裏切る人ばかりが目の前に現れて、毎回ガッカリしていたわ。それに私に興味を持ってくれる男性もあまりいなかった。2〜3回カジュアルなデートをした後に何の説明もなくフェードアウトされたことも1度や2度じゃない。デートアプリを使うと簡単に誰かと出会うことができるけど、でもお互いをしっかり知ろうとするタイプの出会いではないのかもしれない。そのうちだんだんやらなくなってきて、この4カ月間まったくアプリを開かなかった。おかげで相手を引きつけるためのメッセージ考えたり、プロフィール画像を加工する手間から解放され、友人たちと楽しい時間を過ごせたわ。

私は華やかなデートライフを送ってきたタイプじゃない。むしろ反対。仕事が退屈だからカジュアルなデートを楽しみたいとか、プロフィール欄の情報を読み込んで対策を練ってくるとか、そういうタイプでもない。デートアプリ以外の方法で新しく出会う人のほとんどは"友達の友達"だから、育った環境やユーモアのセンス、好きなドラマが同じなど、何らか共通項があることが多いもの。そういったタイプの出会いの方が私には合っているのかもしれない。とはいえデートアプリの可能性を完全に否定したいわけでもないから、アカウントは残しているしこの先またやるかもしれない。でも『デートアプリがないと生きていけない』っていうほど夢中にはならなさそう」(キャサリン/25歳、ニューヨーク在住、4カ月間アプリを辞めていたけど、先週からまた少しだけ再開)

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN UK