夫の実家に里帰りのち離婚「今思えばアレが原因だったのかも…」

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 夫の実家への里帰りって、面倒ですよね。

 言いたいことも言えなかったり、大げさに喜んで見せたり……気苦労が絶えません。稲田杏さん(仮名・35歳)も、そんな苦労をした1人のようです。

「結婚してすぐ、新婚の頃でした。お年始の挨拶に行ったときのことです。夫と一緒に近くの神社にお参りに行ったら、甘酒を振る舞っていたんです」

 それまで、甘酒って飲んだことがなかったという稲田さん。その美味しさに感動したのだとか。

「風も冷たい中、ほんのり温かい甘酒はものすごく美味しかった。夫の実家で夕食の時間になり、夫が『彼女は甘酒を飲んだことがなかったらしい』という話をしたんですね。私も一緒になって『美味しかった』を連呼しました。夫の家族とはあまり話が合わなくて、いつも話題に苦労するんですが、甘酒ネタは当たり障りのない話だったので都合がよかったんですよね(笑)」

◆義母と義妹に気を使い…胃がはちきれそうに

 ところで、食事の作法というか段取りって、家によって違います。稲田さんの実家は、すべてのお皿が出てきてから「いただきます」をするおうちだったそうですが、だんな様のご実家はそうではなかったよう。

「席に着いたときにはすでに3〜4品の大皿がテーブルにありました。てっきりそれだけだと思って元気よくいただいていたら、あとからあとから、メインディッシュのようなものが出てくるんです。義母と義妹は席に着かず、ずっとお給仕をしています。

 いつがお料理の打ち止めなのかさっぱりわからず、出されるままに食べ続けていたんですが、『もう入らない』という頃になって『これ、お義姉さんに食べて欲しくて、がんばって作ったの』なんて言って義妹がまた大皿を……」

 義妹は末っ子らしい甘えっ子で、断りでもしたら、義母はイヤミを言うし、本人はしょんぼりするしで大変なことになるのだとか。稲田さんははち切れんばかりの胃袋にむち打って、料理を食べ続けたそうです。
◆大量の甘酒責めでトラウマに

「ようやく食べ終わって、ソファで『早く胃袋こなれないかな』と思いながら過ごしていると、『杏さん、甘酒美味しかったんでしょう?』と言って、義母が大きなマグカップいっぱいの甘酒を出してきたんです。なんのいやがらせかと思いました。

 そもそも甘酒ってそんなに大量に飲むものでもないような……しかもすでに水も入らないくらいおなかいっぱいなんですが……。それでも好意を断るわけにもいかず、修行のようにすべて飲み干しました。もしも残したりしたら『神社の甘酒は美味しくても、うちの甘酒は口に合わなかったのかしら……』とか言われそうで怖くて」

 その場はうまく取り繕った稲田さんでしたが、大変だったのはその後です。

「家に帰ってから猛烈に吐きまくって、3日間寝込みました。それ以来、甘酒の匂いをかぐだけでも気分が悪くなります」

 甘酒が一生のトラウマになってしまったもよう。気遣いはもちろんしなければいけませんが、自分の体調がいちばん大事ですね。その後すぐに離婚してしまったという稲田さん。もしかして、甘酒が原因??

<TEXT/和久井香菜子>