中国国内では高速鉄道網が急速に整備されており、そのネットワークは全土へと広がりつつある。しかし、その「網の目」は決して細かいものではなく、高速鉄道とは縁遠い地域というのも非常に多く存在するのである。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF)

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 中国国内では高速鉄道網が急速に整備されており、そのネットワークは全土へと広がりつつある。しかし、その「網の目」は決して細かいものではなく、高速鉄道とは縁遠い地域というのも非常に多く存在するのである。

 中国メディア・今日頭条は26日、「全国初のレールのない高速鉄道駅が開通した」とする記事を掲載した。リニアのような新型の高速鉄道の出現か、というとそうではない。高速鉄道と密接に連絡するバスターミナルが誕生したという話だ。

 記事は、「高速鉄道の飛躍的な発展に伴い、人びとが外出する際うえでの一番の選択が高速鉄道になった」としたうえで、19日に営業開始した広西チワン族自治区凌雲県の高速鉄道「無軌道駅」の存在を紹介。「無軌道駅」とは、高速鉄道が通っていない地域に設置される、高速鉄道のチケット購入、受け取りが可能なスポットであり、専用の大型バス路線と高速鉄道駅を密接にリンクさせることで、地域の住民による外出の利便性を高めるものであると説明した。

 また、同県は中国国内でも貧しい地域とされる一方で、他では見られない美しい景観スポットが多数存在すると紹介。「無軌道駅」ができたことで、高速鉄道の利用者による訪問客を増やし、観光収入を増やすことで貧困状態を脱する期待もかけられているとした。

 言ってしまえば「高速鉄道のチケットが買えるバスターミナル」に過ぎない。中国のネットユーザーからも「そう言えばいいじゃないか」、「空港行きバスと同じだろう」、「バスターミナルじゃないか」という「ツッコミ」が寄せられた。もっとも、どのように名乗るかは作った人たちの自由。ただ、この出来事からは、中国国内において「高鉄」すなわち高速鉄道というブランドが、非常に魅力的で価値のある存在になっていることが強く感じられる。記事が掲載した画像からは立派な「駅舎」の様子が伺える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF)