久々の連続ドラマで池井戸潤原作に挑む役所広司

写真拡大

 俳優の役所広司が、「半沢直樹」「下町ロケット」の原作者・池井戸潤の新作をTBSで連続ドラマ化する「陸王」で主演を務めることが明らかになった。役所のTBS連続ドラへの出演は、1997年に放送された「オトナの男」以来、実に20年ぶりとなる。

 TBSが池井戸潤ドラマを放映してきた日曜劇場枠で、2017年10月期の放送を予定している本作。創業から100年以上続く老舗足袋業者が、年々足袋の需要が先細るなか、会社存続をかけてランニングシューズの開発に挑む姿を描く。

 役所が演じるのは、埼玉県行田市にある足袋業者「こはぜ屋」の四代目社長・宮沢紘一。足袋製造で培った技術を生かし、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発を決断するが、資金も人材も開発力も乏しい従業員20名余りの地方零細企業にとって、その道は困難を極める。本作では、宮沢が多くの苦難に何度も挫けそうになるたび、家族、従業員、取引先、銀行の担当者、そして知り合いを通じた新たな人脈に救われるさまを映し出す。

 たったひとつの商品を愚直に作り続けてきた製造業者が、仲間との強い結びつきをバネに、一世一代の大勝負に出る。そんな熱いドラマに向けて役所は「原作の中で『私は“陸王”というシューズを企画して、試行錯誤しながらここまで来た。その過程でいろんなことを学ばせてもらったけど、中でも特に教えられたのは人の結びつきだ』と言った宮沢社長は、決して経営者として才能ある人物ではないけれど、彼には人を惹きつける不思議な魅力があります。その魅力を試行錯誤しながら、見つけていこうと思います。 たくさんのユニークで魅力的な登場人物たちとドラマの中で会える日を楽しみにしています」と語っている。

 何より臨場感のあるドラマを求めて製作陣は、ロケーションハンティングをはじめ、原作に登場する走法の研究やランニングシューズの開発など、細部までリサーチを進める。原作で描写されている「ニューイヤー駅伝」の様子を盛り込むため、年明け1月1日に行われる「ニューイヤー駅伝2017」で早くも撮影を行う予定。もちろん演出は「半沢直樹」「下町ロケット」も手掛けた福澤克雄だ。この布陣に原作者の池井戸は「主演の役所広司さんはじめ、役者のみなさんの演技と、駅伝シーンなど、ドラマならではの演出を楽しみにしています」と期待をかけている。(編集部・入倉功一)