トランプ氏大統領就任前にニューヨークもワシントンD.C.もひと騒動(出典:http://nypost.com)

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米NYマンハッタンの5番街に建つ「トランプタワー」。超高級レジデンス、ショッピングモール、オフィスエリアの複合施設で観光客も連日たくさん訪れている。ここの最上階には次期大統領のドナルド・トランプ氏の家族が、高層階には一流セレブが多数暮らしている。警備も最高レベルとなっているそのロビーに不審なリュックサックが見つかり、ビル内の人々は一時避難を余儀なくされたことが大きく伝えられた。一方、ワシントンD.C.では…。

現地の27日午後4時30分ごろ、爆弾処理班や警察犬が出動するとともに、ビル内から大勢の人々が一時避難を余儀なくされたトランプタワー。およそ30分で一時避難命令は解除となったが、リュックサックは子どもの忘れ物とわかると人々は一気に力が抜けてしまったようだ。そしてトランプ氏は家族とともにフロリダ州パームビーチの美しい別荘「マル・ア・ラーゴ」で過ごしていたことが分かっている。

しかし、大統領はホワイトハウスで職務に専念するも家族はトランプタワー暮らしを続けるという異例な展開に、セキュリティスタッフ、ニューヨーク市警、軍、そしてニューヨーク市消防局も決して気を緩めてはいない。今月13日にはマンハッタンで第106航空救難団(106th Rescue Wing)の軍用機が低空を延々と旋回したが、その様子には「トランプタワー周辺のセキュリティを強化するための訓練」とみる向きも多かった。

そんななか、まもなく大統領就任となるトランプ氏を精神的に苦しめているのが、#NotMyPresidentとして有名人をも巻き込んでSNSで大きく展開されているボイコット運動。2015-16シーズン終了後に「クリーブランド・キャバリアーズ」が行ったように、NBAでは優勝チームによるホワイトハウス表敬訪問は恒例となっていた。だがファイナルMVPに輝いたキャバリアーズのレブロン・ジェームズ選手をはじめ、多くのチームで選手たちが「うちが優勝してもホワイトハウスには行かない」と言い出しているのだ。

アフリカ系アメリカ人の選手が約75%を占めるNBA界。オバマ大統領は大変なバスケットボールファンであり、「彼に期待できたものが白人至上主義の色が濃いトランプ氏にはまるで期待できない」と落胆を口にする選手たちについて、アダム・シルバーNBAコミッショナーは25日、こう述べている。

「最終的には優勝チームの選手自身が決定することなのですが、もしも私が助言を求められたら『大統領に思いを伝える良い機会だと捉え、ホワイトハウスには行ってみるべきだよ』と答えるでしょう。政治的な見解を持つ市民なら、そんなチャンスはまたとないと言って何が何でも出かけると思いますからね。トランプ氏が『NBA選手がどう感じていようが私の知ったこっちゃない』などと言うのであれば、話はまた別ですけれどね。」

NBAの選手は子供たちが強く憧れることもあり、彼らの姿勢や発言は大きな影響力と社会を熱く奮起させる力を持ち、トランプに人種差別意識があるとしたらそれを改めさせる突破口になれるはずだ。しかしNBAの優勝チームが決まる来年6月までに、トランプ氏は果たして彼らに「ホワイトハウスに行って会いたい」と思わせるような大統領になっているであろうか、いずれの動きも注目したいところである。

出典:http://nypost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)