お金が貯められない人の”あるある悪習慣”3つ&対処法をFPに聞いた
待ちに待った冬のボーナス。「何を買おうかな」とウキウキ使い道を考えている人は多いはず。
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しかし、その一方で、ボーナスを実質的に取り崩してしまっている人も……。
年に数回の貯めどきを活かせないのは、本当に残念なことです。貯められない人が貯められるようになるには、どうすればよいのでしょうか。
きょうはファイナンシャルプランナーの筆者が、この対策をお伝えしたいと思います。
お金が貯められない3つのあるある悪習慣
まず、貯められない人の特徴として、こんな習慣があります。
(1)よくコンビニで買い物をしてしまう
(2)よくネットショッピングをしてしまう
(3)よくクレジットカードを使ってしまう
心当たりありませんか?
こういった悪しき“あるある習慣”をなくし、身の丈にあったお金の使い方ができるようになれば、貯蓄を増やすことはそう難しいことではありません。順を追って、それぞれの対策を考えていきましょう。
1:コンビニでの買い物を押さえるコツ
出勤前や帰宅途中に、コンビニで軽食やドリンクを買う習慣をもつ人は少なくありません。
いつも開いていて精算までの時間も短いコンビニは便利です。忙しい社会人にとってなくてはならない存在かもしれません。
しかし少額とは言え毎日買い物をしていれば、コンビニで使う金額もかなりのものに。
たとえばですが、20日×500円とすれば、毎月1万円ずつ消費する計算です。せめてこの半分ぐらいに抑えたい、そう思いませんか?
コンビニ支出を押さえるコツはふたつ。
ひとつめは、物理的にコンビニに近寄らないこと。当たり前のように思われるかもしれませんが、立ち入らなければ買うことはできません。
週に数回でもOKです。道順を変え、コンビニが目に入らないコースを通ってみましょう。また、コンビニで買う替わりにスーパーで買い物をすれば、同じ商品でも安く買えます。
もうひとつは、コンビニで使うお金をあらかじめ電子マネーにチャージして電子マネーで精算するようにすることです。
こうすれば、「あといくら使えるか(チャージ残高)」を意識するので、必要なモノだけを手に取るようになり、ついで買いが減ります(チャージポイントがつくメリットもあります)。
2:ネットショッピングを最小限にするコツ
ネットサーフィンをしていて、「いいなあ〜この商品♪」と思い、商品名でさっそく検索。ヒットした通販サイトで購入ボタンをポチっと……。
もし、こんなシーンがよくあるとしたら、かなりの額を浪費している可能性大です!
重たいペットボトルや日用品の購入など、日常的にネット通販で買い物をする人が増えてきました。ワンクリックで購入できるイージーさは、反面、買いすぎを招きがちです。
ネットショッピングを最小限にするためには、なにを心がければいいのでしょうか?
それは、ネット通販の販促メールをすべてゴミ箱に移動し、メルマガ購読をただちに解除することです。
セールや値引きなどに惑わされず、買いたいものだけを買うようにします。目に入る情報をまず最小限に抑えるのです。
また、通販サイトへログイン中に気をつけたいことが、「この商品を買った人はこちらも購入」といったレコメンド情報を一切クリックしないこと!
関連商品はあなたも気に入る可能性が高く、1点購入するはずが追加で何点か買う羽目に。「ログインしたのはそもそも何を買うため?」といった目的を忘れないようにしましょう。
そう思ってはいても、購買意欲を抑えるのは実際難しいと思います。かくいう筆者も本のネット購入でよく失敗しています(苦笑)。
よって、ときにはコンビニでの対策と同様、物理的な接触を減らす=ログイン回数を減らす。とくに夜中や土日など時間があるときにログインしないことをおすすめします。
3:クレジットカードの支出を抑えるコツ
クレジットカードの支払い方法で使い過ぎかどうか、浪費傾向がわかります。
リボ払いやボーナス2回払いなど分割して支払っている人は、身の丈以上に買い物をしている、つまり、ひと月の収入を超えた金額を使っている人、そう言ってもいいと思います。
こうしたカードの使い方をしている人は、単に「カードを持たない日を作りましょう」「一回の買い物額を決めましょう」とアドバイスしても実行できないことが多いです。
そんなときに考えていただきたいことがあります。
それは、「私はなぜ買い物をしたくなるのか」ということ。
この問いを胸に1ヶ月でも2ヶ月でも、自分の中の気持ちと向き合ってみていただけますか?
買っても満たされない。だから買い続けるのだと筆者は考えます。
即効性はないですが、本当に自分が欲しいもの、満たされたいことに気づくことが、浪費癖から脱却する最善の道だと思っています。コツでもなんでもありませんが……。
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貯められない理由は人それぞれですが、貯められない習慣をひとつでも多く手放すことで、貯蓄体質になっていきます。近道はありません。
来年からと言わず、今日からでも試せることから行動してみてくださいね。