ニューヨーク在住のリジー・フェイデルソンさんはダンスカンパニーのインターンの傍ら、エコ志向の高級クリーニング会社のコンサルタントをしているのだとか。アメリカの文芸誌『n+1』に掲載された彼女の経験をまとめたエッセイから、コスモポリタン アメリカ版が驚きのエピソードを抜粋。

マンハッタンに住む富裕層の人たちの住居から垣間見える、意外な"もう1つの顔"とは?

1.一分の隙もないマンハッタンのコンドミニアム。リジーさんはそこで、その家の息子の食事が極端にコントロールされているらしい、という事実を発見。「彼の食事は1つ1つぴっちりと真空状態に包装されていて、彼の名前と食事の時間を明記したラベルが貼られた状態で、冷凍庫に保存されていました。おやつは皮をむいたゆで卵がメインでした」。

2.ある家には、個人情報の詳細が丸わかりの書類が出しっぱなしだったのだとか。おかげで、見たくない情報まで見てしまうことに。「冷蔵庫のドアに堕胎手術の費用の受領書と、停学処分告知が一緒に貼ってあったんです」。

3.ある家では個人情報どころじゃないものを目の当たりにしてしまう羽目に。「ある若い男性の部屋を掃除した時には、ベッドの脇から山のように女性の下着が出てきたことがありました。しかもノートパソコンには『セックスのしすぎ ペニス 湿疹』で検索した形跡が…」

4.この仕事をしていると、贅沢な服を山ほど目にするのだとか。しかし、持ち主にとっては贅沢でもなんでもないらしく…。「(ある部屋には)高価な服が山のように床に放置されていました…猫の毛と埃まみれになってね。アンクルストラップに繊細な羽根飾りのついたヒールや、重厚な布でできた無数のスパンコールが散りばめられたミニスカート。拾い上げて、(方向がめちゃくちゃになった)キラキラなスパンコールの表面を平らに直さなければなりませんでした」

5.ある婦人はリジーさんにバスルームを集中的に掃除してほしい、と依頼。そのバスルームは壁も床も猫のトイレの砂で覆われていて、しかもそれが土に還ったような有様だったそう。「凝り固まった状態の上、おしっこの臭いが染み付いた猫のトイレの砂の塊をバスタブから取り除くのに何時間も格闘しました。そして猫の毛が絡まった塊を排水管から取り除いて。最後の汚れをやっと掃除機で取り除いたら、トイレの便器の後ろからエレガントなイヤリングが現れたのよ」。

6.そして中には胸が痛む話も。彼はリジーさんの最もお気に入りのクライアントだったのだとか。「彼の本棚の埃を払っていた時に、彼の本が偽物だということに気がついたんです。欠けている巻は裏の部分が支柱で支えられていました」。そして彼のクローゼットには「学会の景品だとか、ガソリンスタンドやファミレスでおまけに貰ったようなTシャツが、1つ1つ丁寧にかけられていたんです」。さらに部屋には「死亡証明書と、それにクリップで添付された女性の写真」が。そこで「9.11テロ犠牲者の家族への、ジュリアーニ元市長からの哀悼の手紙」も発見したそう。

リジー・フェイデルソンさんの手記の原文はこちら。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 山下 英子

COSMOPOLITAN US