AR performersによるライブ「AR performers『1st A'LIVE」が1月14日(土)、15日(日)に行われるのを前に、内田明理プロデューサーに話を聞いた

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AR performersによるライブ「AR performers『1st A'LIVE(ファースト アライブ)」が1月14日(土)、15日(日)に東京・ディファ有明で行われる。それを前に、内田明理プロデューサーに話を聞いた。

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AR performersとは優れたスキルを持つプロフェッショナルが集結し、魅力ある「AR【拡張現実】performer」を造り上げるというプロジェクト。キャラクターデザイナー、CGクリエイター、ミュージシャン、ボイスアクター、アクター、ダンサー、ゲームクリエイターらが、現実世界では存在し得ない圧倒的な魅力を持つアーティスト・AR performerを作り上げていく。

現在はシンジ、レベルクロス、レオンの3組が活動中のAR performers。今回行われるライブは、'16年4月の初披露公演「β LIVE」以来2回目となる。

AR performersの魅力やライブについて、恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル Girl's Side」シリーズや「ラブプラス」シリーズの開発に携わった内田プロデューサーが語ってくれた。

――初めに、前の会社を退社されて、ユークスに入社した経緯を教えていただけますか?

ずっとゲーム畑でコンシューマーゲームを担当していて、ありがたいことに自分で考えたオリジナルタイトルをずっとやっていたんですけど、世の中の流れ的に変わってきたぞと感じていて。というのも、ゲームがパッケージのコンシューマーゲームからいろんな形に変わり、アプリが主流と言われる時代になってきて。

その中で、自分の得意技や自分が本来やりたい事は何なんだと考えた時に、作り込んだキャラクターの世界観といったところが自分の持ち味でもあるし、お客さまからも期待されている事だろうと考えるようになりました。それでキャラクターコンテンツというものに立ち戻って、それをなるべく自分の考えている形でお客さまに届けることに専念してみようと思いました。

最初はフリーでやるつもりだったんですね。実はAR performersみたいな構想はその時にすでに考えていて、前職でお世話になった会社の方々に「今後、こういう事をやってみようと思っているんです」っていう説明をしていた時に、ユークスの社長・谷口に「じゃあ、うちでやりなよ」って言っていただきました。

ユークスの3D技術は国内でトップクラスだということをよく知っていたので、「ユークスの技術が使えれば、自分が想定していたよりすごい物になる」という計算もあり、「じゃあ、ぜひ!」という感じで来ました。

――やりたい事が思い通りにできている感じですね。

想定外の事もいろいろありますけど、いまだかつてここまで自分の思い通りにやれていることはないんじゃないかというくらい、作っている物に関しては満足いく仕事が、楽しくできているなというのが実感ですね。

――では、AR performersについて改めて解説していただけますか?

音楽業界ではフェスなどのライブ興行の市場が年々拡大していて。経験価値というところに価値を見出している人が多くなっているなって、5年ほど前からずっと感じていました。そこで、2Dのキャラクターに経験価値を与えるためには、どうしたらいいかということを考えてみたんですね。

2次元の世界のキャラクターっていうのは、これまで再生しかできない映像、あるいは画像でしかなかった。ただ自分が作ったキャラクターがそのまま、そのキャラクターのことが好きなお客さんに対して生の経験価値を与えるっていうことが、シンプルに考えれば1番いいはずだと考えて、それをするにはどうしたらいいか?というところから入っていきました。

「2Dのキャラクターが実際の人間のように、お客さんの前でライブをやって話し掛けるっていうことをすればいい」「それをするには、どういう技術が必要か?」って考えていった次第です。なので、2Dのキャラクターが実際の舞台に立って、生でお客さんにライブエンターテインメントを見せて、お客さんとコミュニケーションを取る、というエンターテインメントがAR performersです。

――AR performersで、内田さんがこだわっている点は何ですか?

こだわりしかない感じなんですけど。いろんな方に見ていただきたい、聴いていただきたいと思っています。これは新しいエンターテインメントのスタイルに成り得るんじゃないかと思っているところがあって、アニメ原作でもゲーム原作でもないという事をあえてやっているんですね。

そういった意味では、音楽が好きだよっていう方、キャラクターものが好きだよっていう方、いろんな方が聴いて「これはいい音楽だね」って。あるいは、キャラクターを見て「格好いいね」「すてきだね」って思っていただけるっていうラインはどこかということを、常に考えてやっているつもりではいます。

「オタク」や「2次元」っていう言葉に対して引っ掛かりがある方って以前よりは少なくなってきているとは思うんですけど、一方ではまだまだキャラクターを見た瞬間に「これ、私は関係ない」と感じてしまう人もいて、実はまだマジョリティーはそっちじゃないですか。そういう方たちがご覧になっても入っていける世界観っていうのを、目指してみたいなと思っています。それと同時に、2Dのキャラクターが大好き、アニメが大好きという方が見ても「これは格好いい」と思ってもらえる公約数的なラインを一生懸命考えています。

音楽のアプローチも、EDMっぽい曲などのグローバルの流行り音を入れてみたりして、何か上手い橋渡しができないかなって思っています。あと、やっぱり生っていうところですね。皆さんがステージを見ているだけではなく、ステージの上からも見られているっていう緊張感を、オーディエンスの皆さんに味わっていただきたいです。いい物を作っているつもりなので、入口で食わず嫌いになってほしくないですね。

――やはり、実際に来て、見てもらいたいですね。

実際のアーティストさんを目の前にした時と同じような興奮を、2Dのキャラクターで味わっていただく、それに尽きるのかなと。これまで2次元のコンテンツで映像ライブっていうのはあったんですけど、映像を再生しているのでライブの緊張感はどうしてもないんですよね。

お客さんが映像に合わせて、一緒にライブのつもりでノるっていう遊び方はあるとは思うんですけど、実際のライブじゃないことは、どこまでいっても頭の中で分かってるわけじゃないですか。

それが2次元の限界みたいに言われるのが悔しいので、そうじゃなくて、2次元だけど見られてるよって。1番前の席でつまらなさそうに座ってたら、ステージ上から睨まれるかもしれないよっていう緊張感ですね。目と目が合ったり、指を差されたり、そういうものを2次元のキャラクター、2次元のコンテンツでやってみたいですね。

――では、シンジ、レベルクロス、レオンの3組について紹介していただけますか?

僕が恋愛シミュレーションゲームをやっていたこともあって、キャラクターを作る時に王子様像みたいなものを最初に考えていたこともあり、今回もそれをやってみようと思いました。

最初に生まれたのが、シンジっていう王子様的な役割のキャラクターです。現代で「王子様がいるとしたら?」「王子様的な人ってどんなだろう?」って考えた時に、やっぱりフィギュアスケートの羽生結弦くんのような人を思いつくわけです。あと、アイドルの方とかも加えて、全部混ざったような人がいたら、究極の王子様的なすてきな人だよなって。

歌も上手いし、踊りも一流だし、上品だし、そういうイメージでシンジくんを作って、その後にシンジくんがすてき過ぎるから悪役も必要だなということで、レベルクロスっていう分かりやすい悪ガキ2人組を対抗馬として考えました。

次々にパフォーマーを登場させていこうと思っていたのですが、シンジとレベルクロスの2組3人で思ったよりバランスが取れてしまっているなと。さあ、次どうしよう?って結構悩んで、そのバランスを乱すような人間が欲しいなと思って、トリックスター的なキャラクターとしてレオンを登場させてみました。

――恋愛シミュレーションゲームといった、今までの仕事との違いは?

告白してこないっていう部分ですかね(笑)。これまでのゲームの中のキャラクター像でも、比較的生々しいというか、リアルに近い人間の心の機微や口調を意識していたつもりなんですけど。

今回はもっと普通のノリというか、台本化されてないようなやり取りというか、カッチリせりふ割りされた台本じゃない感じの芝居っていうのをやっていきたいなって心掛けていて。それによって側にいる感じが出て、自分と同じ地平上に立っているアーティストになってくれればと思ってやっています。

“AR performer”ライブは一期一会の体験に!

【“AR performer”ライブは一期一会の体験に! へ続く。同記事は12月28日(水)昼1時配信予定】