深刻な環境汚染を抱える中国では、国や社会が汚染の食い止めや環境改善に向けて取り組んでいる最中である。製造業をはじめとする国内の各業界においても、汚染を出さない環境に優しい生産に向けた模索が続いている。(イメージ写真提供:123RF)

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 深刻な環境汚染を抱える中国では、国や社会が汚染の食い止めや環境改善に向けて取り組んでいる最中である。製造業をはじめとする国内の各業界においても、汚染を出さない環境に優しい生産に向けた模索が続いている。

 中国メディア・中国紡績網は24日、染物企業における日本人の環境保護への取り組みを紹介する記事を掲載した。「日本人はどうやって染物の環境保護に存在する『ブラックボックス』を解明するのか」というタイトルだ。

 記事は、前処理、染色、後処理といった各セクション内で生じる廃水や排ガスを合理的に処理してクリーン生産を実現することが、日本や欧米ではもはや染物企業の基本モデルになっていると紹介。その一般的な手法は「事前に生産加工に必要となる染料や各種化学品に対してその性質、毒性などのテストを実施、その結果をもとに廃水や排ガスの処理にかかる費用を見積もり、その処理コストを効果的に削減する」というものであると説明した。

 そして、日本では染料や化学品のメーカーが使用者に対してMSDS(化学物質等安全データシート)などの安全技術説明書を提出する必要があるとし、そこには化学物質などの基本知識、安全や健康、環境保護に関する情報が記載されているとした。また、染物の生産には少なからず「隠れた浪費」が存在するとしたうえで、日本の企業が各生産過程の作業を再分析、再評価して各セクションに存在する「ブラックボックス」を解析、そこに潜む各種のムダを徹底的に排除していると伝えた。

 記事は「もちろん、豊富な作業経験が生産時に出現する様々な問題を回避する助けになる。しかし、経験は時として作業工程内に隠された浪費を当然の如く見過ごさせてしまうことにもなるのだ」とし、経験を頼りにする一方で、完全に頼りきらない柔軟な姿勢を日本の染物企業が持っていることを説明している。

 これまでの経験や習慣から重要な部分を見過ごしてしまう、ということは日常生活や仕事の中で案外あるものではないだろうか。経験はセンスを高め、作業のスピードを高めることに役立つが、それがあまりにも形式化してしまうと、問題の発見や解決が遅れ、作業効率がかえって下がってしまうことにもつながりかねない。ときどき経験の枠を取っ払って、作業の合理性を検討することも必要なのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)