宜蘭県政府提供

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(台北 27日 中央社)広告代理店の大兼広告(台北市)が、宜蘭県大同郷内の温泉地で撮影の演出のために無許可で大量の塩を撒いていたことがわかった。撮影後も適切な処理をせず、隣接する川を汚染した可能性があり、宜蘭県政府環境保護局の康立和代理局長は25日、罰金を科す考えを示した。

大兼広告は24日、携帯電話向けゲームの広告撮影のため、関係者約50人で現地入り。雪景色を表現するため、河原の石の上などに大量の塩を撒いたとみられる。環境への影響を懸念した市民が写真をインターネット上に投稿したことで発覚した。

宜蘭県政府によると、撮影の申請書には大量の塩を使った演出について言及はなかったという。また、申請手続きも不完全だった。環境保護局は、現地調査の結果、撮影後も清掃されていないことを確認。「廃棄物清理法」と「水汚染防治法」違反で罰金を科す方針を固めた。

一方、同地は台湾原住民(先住民)が暮らす地域として知られる。騒動後に調査に訪れた陳成功・大同郷長は、以前には行楽客が直接河原に自動車で乗りつけたり、バーベキューをしたゴミを持ち帰らなかったりするなどの迷惑行為があったと語り、「これ以上傷口に塩を塗らないでほしい」と憤慨する。

郷民代表会(議会)の鐘進財副主席は、今後は政府などに管理を求める考えで、適切な対応がされない場合は、地元の代表(議員)や住民らで自主的に温泉地を封鎖するなどし、違反者に罰金を科す可能性もあるとしている。

(沈如峰、王朝ギョク/編集:齊藤啓介)