評価が割れる自動車「消費者調査」、結果の有効な活用法とは

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米国では毎年、購入した自動車の満足度に関する複数の調査が行われ、結果が公表されている。中でも最も信頼度が高いとされているのが、消費者情報誌「コンシューマーリポート(CR)」と調査会社オートパシフィックの調査結果だ。

12月22日公表されたCRの報告書の内容はいくつかの項目において、6月1日に発表されたオートパシフィックの調査結果と同じ点を指摘している。だが、前者の「もう一度同じ車を購入したいか」という質問に対する結果と、後者の「将来の購入時に同じ車を候補の一つに挙げるか」という問いかけへの答えには、大きな違いがみられた。

これは、オートパシフィックの調査は顧客のブランドに対する忠誠度を測るものである一方、CRは明確に、「そのブランドのモデルを再度購入する予定があるか」と尋ねているためだ。そのため、結果として示される点数は、オートパシフィックの方がCRよりも高くなる。

結果の類似点と相違点

両社の上記の質問に加え、オートパシフィックの「購入した自動車に対する満足度」ではいずれも、電気自動車メーカーのテスラが1位だった。

ただし、オートパシフィックの調査で次回購入の際の候補としてフォード(3位)、シボレー(6位)、ポルシェ(8位)などの名前が挙がったのに対し、CRの「次回も選ぶか」という質問では、フォード(15位)、シボレー(9位)、ポルシェ(2位)となった。
また、オートパシフィックの「満足度」でテスラに次いで2位のキャデラックは、CRの結果では22位だった。

オートパシフィックの調査結果で興味深いのは、フォードとシボレーは次回の購入の際に検討するという人が多い一方で、購入した人の「満足度」はいずれも、平均スコアを下回ったという点だ。これは、ブランドイメージの強さを証明する結果だといえる。

消費者がみるべき点は?

消費者はこうした異なるメッセージを、どのように受け止めればいいだろうか?まずはランキングの上位と下位に入っているいくつかのブランドを比べ、類似点があるか確認してみるといい。これら2つの調査結果では、いずれもフィアットのモデルが下位に挙げられている。

フィアット・クライスラーのトラック「ラム」は唯一、CRが同社モデルの中で「悪くはない」との評価を下したものだ。だが、オートパシフィックの調査では、「今後購入を検討するか」の項目で最下位となっている。また、「満足度」が高いインフィニティは、将来の検討においては2社ともに低い評価となった。

どのブランドにも、それぞれのストーリーがある。消費者にとっては、これら2社などがまとめるデータ(を比較すること)が、新たに購入するモデルを決定する際の検討に大いに役立つはずだ。