26日、英シンガー・ソングライター、ジョージ・マイケルさんによるポップデュオ「ワム!」は、中国で初めてコンサートを開催した欧米デュオだった。写真は現在の北京工人体育館。

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2016年12月26日、中国メディア・騰訊によると、25日に死去した英シンガー・ソングライター、ジョージ・マイケルさんによるポップデュオ「ワム!」は、中国で初めてコンサートを開催した欧米デュオだった。

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1981年に結成された「ワム!」は全盛期に中国でもコンサートを行っている。開催されたのは85年4月10日で、場所は北京工人体育館。70年代末に始まった改革開放政策後、中国で初めてコンサートを開催した欧米デュオとなり、会場は約1万5000人の観客で埋め尽くされた。チケット料金は当時の労働者の月給の半分に相当する金額だったが、「ワム!」をひと目見ようと、北京から遠く離れた地方からもファンが駆け付けた。

当時はネットもなく、テレビや雑誌からの情報もごくわずかな時代。多くの中国人がアーティストのコンサートがどういうものか、観客はどんな反応をすればよいのかを知らなかった。このためコンサートが始まってからも、満員の客席は座ったまま誰も声も出さず、水を打ったような静けさ。ジョージ・マイケルが観客を盛り上げようとしても、全員がただただ長い拍手を送るだけだった。このほか、コンサートの途中では興奮がピークに達した一部のファンが踊り始めたものの、警備員に連れ出される場面もあったという。

「ワム!」の当時のマネジャーはこのコンサートについて、アリーナ席の観客はステージのきらびやかな照明に度肝を抜かれて非常に静かなのと対照的に、2階席の一部では踊ったり叫んだりする人もいて、「奇妙な光景だった」と語っている。

このコンサートには、ツイ・ジエン(崔健)、グオ・フォン(郭峰)といった中国ロックの草分け的存在のアーティストたちも客席に来ていた。グオ・フォンは当時のことを、「永遠に忘れられない光景」と語っている。(翻訳・編集/Mathilda)