「ハグやキスを強制すべきではない」母の投稿に賛否両論(出典:https://www.facebook.com/safekidsthrivingfamilies)

写真拡大

欧米では子供への愛情を示す手段としてハグやキスが一般的だが、幼い子供は大人からハグやキスを求められると本人の意思に関係なくその行為を強制されがちな状況に置かれることが往々にしてある。このほど数年前に投稿されたある母親の記事が再度注目を浴びて、インターネット・ミームにまで発展していることが各紙で報じられた。

CNNデジタル放送局のプロデューサー兼ライターであるカティア・ヘッターさんは、2012年に書いた自身の記事を2015年7月に更新し、「7歳の娘にはハグやキスを強制しない」ということを明らかにした。

ヘッターさんによると、娘が3、4歳の頃から誰かれ構わずキスやハグをすることに対しストライキを始めたそうだ。娘に「自分の体は自分のものであり、嫌なら強制はしない」ということを教え、「ママは、あなたがおばあちゃんにハグをしてくれたらなと思っているけど、嫌ならする必要はないのよ」と話したという。

ヘッターさんはCNNのサイトに『I don't own my child's body(私は子供の体を所有していません)』というタイトルで、「娘の体は娘個人のものであり、親のものや親戚のもの、ましてや学校の先生や他人のものでもありません。他人をリスペクトすることを子供たちが学ばなければならないからといって、大人たちを喜ばすためにハグやキスをする必要はないのです。触りたくない、もしくは触られたくないのに“NO”と言えない環境に子供を置いてしまうと、将来その子が性的虐待を受けるリスクが高まる危険性もあると思います。子供が早い段階で、身体的接触において『嫌なものは嫌』という姿勢を学ぶことができれば、自分の体を守るという責任感も育つのではないでしょうか」と綴っている。

ヘッターさんは娘がハグやキスを拒否しても、相手に失礼にならないように挨拶をすることを教えているという。また、家族や友人に対してはハグかハイタッチのどちらを選んでもいいと娘に伝えており、状況によっては大人たちが握手をするだけの挨拶をすることや、挨拶方法には選択肢があるということを娘に学ばせていると話す。

2015年の7月に更新されたヘッターさんの記事は当時も話題になったが、このほど児童保護や児童虐待防止を訴える「Safe kids, thriving families」や「Kidpower」などがFacebookで取り上げると、「A Mighty Girl」で17万以上のシェアとなり、さらにはインターネット・ミームとしても拡散し、新たな物議を醸すこととなった。

ミームとなった写真では、女の子が「私は5歳です。私の体は私のものです。キスやハグを強制しないでください。私にも意思表示をする権利があるはずで、今それを学んでいるところです。もし、あなたが私の気持ちを尊重してくれれば、私の将来はきっと安全なものになるでしょう」というメッセージを伝えている。

ヘッターさんの意向を理解し、「子供にハグやキスを強要する知り合いを見て、いつも不愉快だった」「自分が子供の時、髪を触って『綺麗な髪ね』って話しかけてくる高齢者女性が大嫌いだったわ。でも髪を引っ張ってその場を離れたり、笑顔で『ありがとう』と言わないでいることは失礼なことだよってよく怒られていたわ」と擁護する人もいれば、「ハグやキスは純粋な愛情表現なのに、歪んで受け止めるのは間違っている」「自分の気が向いた時だけ愛情を示すっていうのは身勝手だと思う。そんな身勝手な行為を子供に教えるのは如何なものか」「愛している人にハグやキスで愛情表現をするのは、ヨーロッパ文化の特徴だ。親が子供に愛情を示すことの温かさや親切を教えることが大切なのでは」と否定的な意見も見受けられる。

出典:https://www.facebook.com/safekidsthrivingfamilies
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)