テレビ東京「FOOT×BRAIN」(24日放送分)には、サッカー日本代表、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がゲスト出演。インタビュー後半では、日本代表の永遠なる課題といっても過言ではない“決定力不足”について、持論を展開した。

「もちろん、点を獲ることは重要ですが、どうやって獲るか」と切り出したハリルホジッチ監督は、「過去の試合を見ていますが良いFWがいましたよね。ただヨーロッパで有名になった選手はいませんよね。理由は分かりますか?」と反対に問いかけた。

すると同監督は「驚くことにJリーグにフィジカルトレーナーがいないクラブがありました。もし海外の人に話をしたら“おかしいだろ”と言われます」などと日本の育成環境にダメだし。その上で「現在ヨーロッパで有名なFWは誰でしょうか? 原口はまだヘルタ・ベルリンで今シーズン得点していませんよね。岡崎や大迫、武藤は何点獲りましたか? 本田はミランでどうですかね? それが現実です」と言葉を続けた。

それでも「日本代表は多くの選手が得点をしています。吉田麻也が得点をしたり、中盤の選手も得点しています。我々の長所は組織的であること。色んな選手が得点しているのもクオリティの一つ」というハリルホジッチ監督。日本代表の長所を強調しつつ、“絶対的なストライカー”の育成については「ハイレベルなFWを生み出すには1年2年じゃダメです。各世代での育成がカギになり、最終的にはプロでの経験が重要。長い時間が必要です」と語った。

その他にも、同番組の中で、選手の自己管理やピッチ上での自主性について持論を展開したハリルホジッチ監督。強豪国との対戦には「自分に自信を持つことが必要」と言い、リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得した男子400mリレーを例に挙げると「もし一人で対戦していたらアメリカの選手には勝てなかったでしょう。4人で戦ったからこそアメリカに勝てる。組織で勝ったということ。つまり可能なこと」と話した。