マーク・ウォールバーグ

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  2013年4月15日に起きたボストンマラソンでの爆弾テロ事件を描いた映画『ペイトリオッツ・デイ(原題) / Patriots Day』について、主演マーク・ウォールバーグ、ピーター・バーグ監督、ボストン警察の元本部長エド・デイヴィスが12月13日(現地時間)AOL開催のイベントで語った。

 282人の負傷者と3人の死者を出したボストンマラソンでの爆弾テロ事件が起きるまでと、事件後、トミー・サウンダース巡査部長(マーク)を含めたボストン警察による犠牲者の救出の対応、さらに犯人タメルラン&ジョハル・ツァルナエフ兄弟(ゼモ・メリキッゼ、アレックス・ウォルフ)の追跡を克明に描いた作品。映画『ローン・サバイバー』のピーター・バーグが監督を務めた。

 製作経緯についてピーターは「主演のマークが彼のホームタウン、ボストンに招いてくれた。ツァルナエフ兄弟が爆弾テロを起こして、兄弟の一人が亡くなり、もう一人がボートの中で捕らえられる最終的な結末を迎えるまでの4日間に、深く関わっていたボストン警察のデイヴィス元本部長など関係者に会った。実際に2、3か月、同テロ事件に関わった人たちのリサーチを行ってみて、彼らはごく普通の人たちだが、まるでヒーローのように人々に影響を与えるような素晴らしい行動を取っていたことがわかった」と、現実を脚色する必要がなかったことを語った。

 同事件を体験したエドは「僕自身もボストン警察という大きなチームの一員だ。映画は、もしボストンの市民と警察が協力すれば、何か(ボストン市民の間で奇跡)が起こる可能性を示している。もちろん、犠牲者への敬意とその家族への配慮が第一なのは警察の間では明確で、われわれ警察はそれを撮影前に懸念していたが、マークとピーターは、その懸念をお互いに共有し、われわれの想像以上にその懸念に焦点を当てていた。だからボストン市民や犠牲者の家族にとっても本作は重要な作品となった」と感謝した。

 マークは本作について、「同テロ事件に関して本作を含めて3作の映画が製作されようとしていた。すぐに誰かが手掛けると思っていたし、繊細な観点や犠牲者への敬意を持って扱わなければ、大きな問題が生じることもわかっていた。特に(事件性からの)暴力的なことを考えると、ボストン市民を利用しただけにならないようにとも思っていた」とマークは語り、犠牲者の観点にも気を配りながら制作したようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)