Q:左の奥歯で上の歯と下の歯で計3本虫歯になり、治療をしました。実は、それ以前から左の首や肩がこり、頭も左側が重くなっていたのですが、それは今も変わりません。これらの症状は虫歯と関係があるのでしょうか。
(38歳・設計事務所経営)

 A:結論から言いますと、歯と、首や肩のこりなどの不定愁訴は関係があると考えられます。そして、虫歯も不定愁訴も、遠因として骨盤の変位が関係していると思われます。
 骨盤は、上半身と下半身を結ぶ身体の要です。全身の骨格を支えている土台であり、人間が立ったり、座ったり、歩いたりといった動作を行う中で重要な役割を担っています。
 正常な骨盤は、ほぼ左右対称で、横から見るとやや傾いており、正面から見ると逆三角形で、底のない鉢のような立体構造になっています。このような骨盤の形や傾きは、その周りを覆っている筋肉に維持されています。

●骨盤のゆがみを取ればよい
 ところが、生活習慣や老化によって、骨盤は前後左右に傾いたりします。それが骨盤がゆがむということで、それによって筋肉が拘縮し、腰痛が引き起こされます。
 しかも、前述したように、骨盤は人体における土台です。骨盤がゆがむと、背骨もゆがみます。そして、顎(下顎骨)もゆがんできます。その結果、背中や肩、首の痛みやこりを引き起こします。
 不思議に思われるかもしれませんが、骨盤のゆがみは、そこから離れた部位にも様々な症状を引き起こすのです。
 そして、虫歯や歯周病の発症にも影響します。ご質問の方は、左の奥歯が虫歯になったとのことですから、骨盤も左側にゆがみがあると考えられます。左にゆがみがあると左半身に、右にゆがみがあると右半身に影響が及びます。
 ご質問の方は左の骨盤にゆがみがあるはずで、そのことが左の首、肩、頭の不定愁訴に関係しています。ですから、虫歯を治療しても不定愁訴が続いているわけです。
 骨盤療法を行っている施設で骨盤のゆがみを調整してもらうとよいでしょう。また、ゴムバンドをお尻に巻いて骨盤を左右に回転させる方法もあります。

山田晶氏(歯科医師)
日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを取る方法として骨盤回しの普及に努めている。