今では当たり前の「土曜日はお休み」は、1989年(平成元年)から始まった。それから3年の歳月を経て、国家公務員の完全週休2日制、そしてすべての金融機関の土曜日休業へとつながっていった 写真:毎日新聞社/アフロ

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バブル真っ只中の1989年(平成元年)から四半世紀が経ち、変わったのは政治や経済だけではない。日本人の多くが「いつの間に!?」といぶかるような世相の変化を見てみよう。(ノンフィクションライター 和泉虎太郎)

「半ドン」が消えていき
「ハナモク」がブームに

 1989年1月14日から、官公庁の土曜閉庁が始まった。閉庁するのは第2、第4土曜日だけだが、ということは、1988年までは公務員は週休2日ではなく、土曜日も午前中だけ働いていたわけだ。いまでは死語になっているのが、土曜日の午後が休みであるという「半ドン」だ(ドンは休日を意味する「どんたく」が短くなったもので、オランダ語で日曜日を意味する「ゾンターク」が江戸時代に日本語に取り込まれたものとされる)。

 国家公務員の完全週休2日制が実施されたのは92年5月1日から。金融機関がすべての土曜日を休業としたのはこの年の2月4日からだ。

 公務員や金融機関の週休2日制採用に合わせるように、民間でも従業員1000人以上の大規模企業でこの時期、急速に週休2日制が広まっていく。しかし、厚生労働省の統計によると、現在でも完全週休2日制(1週間に必ず2日、休日がある)は全体の5割、大規模企業でも7割でしかない。

 ちなみに日本で最初に完全週休2日制を導入したのは松下電器産業(現パナソニック)、1965年のことである。

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