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Googleが年末恒例の2016年検索ランキングを発表した。急上昇ワードを眺めると、ポケモン goやオリンピック、smap、トランプ、君の名は、シンゴジラといった、今年の出来事を俯瞰できるワードが並んでいて、やはり検索キーワードは世の中のトレンドを象徴しているんだなということを実感する。ほぼ同時期に発表されたYahoo検索大賞の結果との微妙な違いなども比べてみると面白い。

○2016年の検索ワード、ベストテン

Googleのランキングで興味深いのは総合ランキングだ。トップが「Youtube」、2位が「yahoo」、3位が「天気予報」となっている。ベストテンを見てみよう。

長年インターネットを使ってきたユーザーなら、必ずブックマークしているようなものばかりだ。「天気予報」や「ニュース」が上位にあるのは、もう、それらの情報を提供するサイトはどこでもよいということなのだろうか。

○検索デバイスはPCからスマホへ

ちなみにGoogleでの検索は、すでにスマホでのモバイル検索がパソコンからの検索より多くなっているそうで、検索は普通スマホで行うものといったシフトが現実のものになっている。何か気になることがあると、スマホを取り出し、たぶん、ホーム画面にあるGoogleのアイコンをタップするなり、ブラウザを開くなりしてキーワードを入力するのだろう。もはや、調べ物をするために、わざわざパソコンを開くというユーザーは少数派になっているということだ。

既知のサイトであっても、大量のブックマークから目的のサイトを探し出して開くより、検索してしまったほうが手っ取り早い。モバイルブラウザでは、ブックマークの参照がめんどうくさいということもあるだろう。スマホにおけるブックマークが使われなくなっているのは、人気サイトが専用アプリを用意しているからといったこともあるかもしれない。ただ、専用アプリを使うよりも、とにかく検索という傾向は強くなっている。そうでなければ、こんなランキングは出てこない。

検索バーにキーワードを入れる場合、キーワードの最初の1文字、2文字を入れれば履歴にヒットして、スピーディに目的のサイトにたどり着ける。メニューをたどってブックマークを開くよりずっとカンタンだ。さらに、ホーム画面に並ぶアプリから目的のアプリを探すよりも気軽だ。いや、それ以前に、アプリをダウンロードしてインストールするなんてことをしなくなりつつある可能性も高い。

○人の責任、AIの職分

先日は、Evernoteがプライバシーポリシーを変更して人間がユーザーデータをチェックして機械学習の向上に反映させることを発表したが、ユーザーの猛反対を受けて24時間でその方針を取り下げるというニュースが話題になった。機械なら見られてもよくて、人間に見られるのはいやだというのも「インターネットの気分」を象徴しているように思う。

近い将来、ビッグデータ活用はますます進み、AIは人間が予期もしなかった事実を探り当てるようになるだろう。そして、そのために、さらに積極的に、そして自律的に情報を収集するようになる。人間が見るよりたちの悪いデータ参照が機械によって行われる可能性もあるわけだ。

そんな未来に何か問題が起きたとき、「みんなAIが悪い」が免罪符となるのかどうか。検索エンジンにあらゆる行動を把握されることの意味をきちんと確認しておく必要がありそうだ。

(山田祥平

(山田祥平)