ラムチョップ

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羊肉好きのための理想実現機関・羊齧協会が8月に独自で調査・発表した羊指数(羊肉消費の盛り上がりを可視化するための指標とのこと)によると、羊指数は今年4月からグングン右肩上がり。どうやら、羊ブームがジワリ到来しているみたい。

女性誌などで、ヘルシーと標ぼうされる羊肉だけど、ジンギスカンで羊肉を焼くと驚くほど脂が出てくる印象。ジンギスカンの鍋だから、脂のしみ出しがより際立って見えるのかも知れないけど、「本当にヘルシーなのかしら…」と思ってしまうことも。

そこで、今回はきちんと羊肉の栄養について、他の肉と比較しながら調べてみることに。文部科学省が公表する「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(参考 http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm)の、日本食品標準成分表の肉類から、今回は「めんよう(綿羊)」のマトンとラム、それぞれのロース脂身つきを、ぶたとうしのロース、リブロースを比べてみた(これより以下、各100g当りの成分量)。

まず、多くの人が気になるのであろうカロリーを見てみると、「めんよう[マトン]ロース 脂身つき 焼き」は358kcal、「めんよう[ラム]ロース 脂身つき 焼き」は388kcal程度。大人でマトンの方が筋肉量が多いからであろうか、仔羊であるラムの方が、カロリーがちょっぴり高めのようだ。

ちなみに、もっとも高かったのは「うし [交雑牛肉] リブロース 脂身つき 焼き」で627kcal。牛は輸入牛肉や乳用肥育牛肉など、牛の種別によってもかなりカロリー差があり、「うし [輸入牛肉] リブロース 脂身つき 焼き」は332kcalと、こちらは羊よりも低カロリーと意外な発見。

しかし、見比べると「ぶた [大型種肉] ロース 脂身つき 焼き」は328kcal。部位にはよるものの、ジンギスカンよりも焼肉の方がヘルシーなケースも多そう。詳細なカロリーの比較は、画像のグラフをご確認を。

次に、他の肉に比べて、羊肉が含有する豊富な栄養価はないものか調べてみると、他の肉よりも圧倒的に含有量が多かったのが「レチノール」。マトンが14マイクロg、ラムが37マイクロg。参考までに、「ぶた [大型種肉] ロース 脂身つき 焼き」は2マイクロg、「うし [輸入牛肉] リブロース 脂身つき 焼き」は12マイクロg。

レチノールの他には、「鉄」や「銅」などの無機質、「ビタミンK」、「ビタミンB6」なども他の肉に比べればやや多めのようだ。

ヘルシーで美容に良いとけん伝される羊肉だけど、カロリーだけ見ると、牛よりは低めなものの、一概にヘルシーとは言い切れないみたい。ただ、他の肉にはない栄養価を豊富に含むことは間違いなし。牛や豚、鶏に飽きたら、たまにはラムを食卓にいかが?

(文・団子坂ゆみ/考務店)