リーアムにスピルバーグ監督のようだと評されたJ・A・バヨナ監督

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 映画『ジュラシック・ワールド』の続編を監督する予定のJ・A・バヨナが、新作『ア・モンスター・コールズ(原題) / A Monster Calls』について12月10日(現地時間)、ニューヨークのウォルドルフ=アストリアホテルで行われたインタビューで語った。

 学校の同級生にいじめられていた少年コナー(ルイス・マクドゥーガル)は、病気に苦しむ母親(フェリシティ・ジョーンズ)のため、疎遠だった祖母(シガーニー・ウィーヴァー)のもとで暮らし始めた。ある日、目の前に現れた木の怪物(リーアム・ニーソン)から三つの物語を聞かされたコナーはやがて、その怪物から勇気、喪失、忠誠を学び、塞いでいた心を徐々に開いていくというストーリー。パトリック・ネスの小説「怪物はささやく」を映画『インポッシブル』のバヨナ監督が映画化した。

 本作は『パンズ・ラビリンス』をほうふつさせる。「あの映画のギレルモ・デル・トロ監督も僕もファンタジーが好きだ。お互いファンタジーを通して、現実への理解をより深めている。ファンタジーは、子供の教育において重要な要素だ。童話や寓話などのストーリーは、われわれが子供の頃に持っていた複雑な感情をうまく処理してくれた。そして本作も木の怪物のファンタジーを通して、コナーが現実を理解していくんだ」と説明した。

 リーアムは、子役をうまく扱うバヨナ監督をスティーヴン・スピルバーグ監督のようだと評したそうだが、その秘訣は「子供たちにはしっかりと時間を与えてやることが重要で、そこで彼らはエネルギーを得て、良い演技ができる。それはある意味、年齢に関係なく言えることだ。さらに彼らの演技がいかに重要だったかを、最後に気づかせてあげることも大切だ。本作でも、コナー役のルイスと母親役のフェリシティには、撮影2週間前に共に時間を過ごしてもらった」と明かした。彼らは実際に遊園地でジェットコースターに乗ったり、レストランや映画にも行ったりしたそうだ。

 秀逸な演技をするルイスのキャスティングについては「彼に決めるまで4段階のオーディションを行った。まず送られてきた子役の演技テープを僕らが雇った子役コーチが見て選抜し、次にその選考されたテープを僕が見て人数を絞った。それから、ようやくその子役たちに会った。最後は、バルセロナで演技の優れた子役たち4、5人のカメラテストを行った。主役を決めるのは困難だったが、ルイスは他の子役とシーンに対するアプローチが違っていた」と決め手を語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)