トヨタのマイクロバス「コースター」がフルモデルチェンジです。冠婚葬祭や旅館の送迎、スクールバスなど様々な用途で使われているマイクロバスのシェアトップモデルのフルモデルチェンジは、なんと24年ぶりです。

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コースターの歴史を遡ると、原点といえるのが1963年に誕生した「ライトバス」になります。初代「コースター」の誕生は1969年で、二代目にフルモデルチェンジしたのが1982年。そして1993年に誕生した3代目がロングセラーモデルとなり、2017年1月23日から4代目の販売が始まるというわけです。

ボディタイプは標準とロングの2種類。エンジンは圧縮比違いの4.0リッターディーゼルとなり、乗車定員は24〜29名となっています。なお、幼稚園などの送迎に使われる幼児専用車は大人3名+幼児39名(ロング)、大人3名+幼児29名(標準)の定員です。

さて、新型「コースター」は24年ぶりのフルモデルチェンジというだけではなく、トヨタにとって記念すべき一台にもなっています。

トヨタは2016年4月よりカンパニー制をとっています。製品軸により7つのカンパニーが生まれたわけですが、その中で商用車を担当するCV(コマーシャルビークル)カンパニーとして初めてのフルモデルチェンジになるのです。

ユーザーレベルでは関係ない話ともいえますが、ロングセラーモデルであり、新カンパニーの初物というだけあり、力の入ったフルモデルチェンジといえそうです。

CVカンパニーとして初めてのフルモデルチェンジとなったことについて、CVカンパニーのプレジデントを務める増井敬二さん(トヨタ自動車 専務取締役)によると「カンパニー内での商品強化の優先順位に則って開発できるようになったことでタイムリーに商品強化が可能になった」ということです。

また、コースターの生産はトヨタ車体が担当していますが、増井さんがトヨタ車体の社長を兼務していることで、より一体化したスピーディな開発ができたということです。

まさに新生CVカンパニーがかかげる『もっといいCVづくり』の第一号車といえるのが新型コースターというわけです。

パワートレインやシャシーフレームは従来モデルから基本設計を受け継いだという新型コースター。

その進化ポイントは、環状骨格設計を採用したボディにあります。高張力鋼板やレーザー溶接も用いることで、アッパーボディの強度を上げ、欧州統一基準のロールオーバー(横転)安全性能を実現しています。

また、VSC(横滑り防止装置)を全グレードに標準装備。運転席と助手席のSRSエアバッグに加え、プリテンショナー機構付きシートベルトも標準装備しています。客室シートも補助席を除き3点式シートベルトを採用するなど現在の安全性能を満たす内容となっています。

グローバル基準でのロールオーバー時の生存空間を確保している新型コースターですが、全幅・全高の拡大は、日常使いでの居住性アップにもつながっています。さらに、レンタカーといて使用されることも考慮して、全長は7m未満に抑えられるなど、国内での使用を考えたボディサイズとなっているのも特徴です。

ラインナップはバスがLX、GX、EXの3グレードでメーカー希望小売価格は594万円〜862万3800円。幼児専用車は581万400円〜673万3800円、9名+1250kgの荷物を積めるビッグバンは619万3800円〜677万1600円となっています。

いずれも駆動方式はFR、トランスミッションは6速ATのほか5速MTも用意されています。

■トヨタ・コースターEX 主要スペック
車両型式:SDG-XZB70
全長:6990mm
全幅:2080mm
全高:2635mm
ホイールベース:3935mm
車両重量:3880kg
乗車定員:29名
エンジン型式:N04C-VK
エンジン形式:直列4気筒直噴ディーゼルターボ
総排気量:4009cc
最高出力:132kW(180PS)/2800rpm
最大トルク:461Nm(47.0kg-m)/1600rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:8.80km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/70RR17.5
メーカー希望小売価格(税込):862万3800円

(山本晋也)

なんと24年ぶりのフルモデルチェンジ!トヨタのマイクロバス「コースター」の新型が登場(http://clicccar.com/2016/12/25/429227/)