自動車関連部品メーカーが共同で作り上げた「ソーラーカー」をお披露目

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3年に渡るプロジェクトの集大成! 目標の時速30kmを達成

車載部品を取扱う商社である東海エレクトロニクスが中心となって、自動車関連部品メーカー13社の共同で立ち上げられた「ソーラーカープロジェクト」で製作したソーラーカーが、愛知県にある石野サーキットで報道陣にお披露目された。

この「ソーラーカープロジェクト」は3カ年計画で実施されたプロジェクト。東海エレクトロニクスには技術者はいるものの「顧客のニーズや困りごとに対しての知見がない、自らも疑似的な経験を得るべきだ」ということから、開発の体験をしようということでスタートしたもの。

自動車関連部品メーカーとの協力で制作をするということで、ソーラーカーを作ってみようということになった。

これに協力したのは、12社。モーター制御と充電制御に「LECIP」、モーター(3相ブラシレス)およびモータ制御に「ミツバ」、2次電池に「FDK」のリチウムイオンキャパシタを採用。基板・実装に「キョウデン」、MCUに「ルネサス」、「ニチコン」のコンデンサ、FET、抵抗、ダイオードに「VISHAY」、発振子などに「大真空」、「金子コード」のケーブル、「フジクラ(DDK)」のコネクタ、「タイカ」の放熱シート。そして、最終的に「OKIエンジニアリング(OEG)」がこの車両の電子部品の信頼性評価を行なうという具合だ。

東海エレクトロニクスの約30名と合わせ合計60名近い若手スタッフがこれに関わっていることになる。

初年度は走らせるまで行かず、2年目はEVモードで試走まではこぎつけたものの、時速13kmまでしか出せず、という結果であったという。

そこで3年目の今回は、その昨年の反省を踏まえ、時速30kmを実現すること、ソーラーパネルを実装し、充電ができるようにすること、センサーなどは小型軽量化も進め、信頼性・安定性のある車両づくりを目標に、車両が製作された。

東海エレクトロニクスの大倉 慎代表取締役社長が実際にステアリングを握り、この試走を担当。走り出しでは、一部車両の不具合もあったが、無事に当初の予定通り時速30km以上のスピードも出すことができた。「将来のための投資です。若手社員はいろいろな知識を吸収してくれたようですし、今後の業務にも役に立つことがあるでしょう」と大倉社長。3カ年計画のプロジェクトの3年目ということでいったん終了となり、今後の予定は現在のところ未定だ。

この車両は、カーエレクトロニクス分野の半導体・電子部材、ソフトウェア、テスティング技術などの展示会「第9回 国際 カーエレクトロニクス技術展」(2017年1月18日〜20日/東京ビッグサイト)に出展される。

(文・写真:青山義明)