笑顔の浅川梨奈

写真拡大

 「百円の恋」で第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳の初監督作「14の夜」が12月24日、東京・テアトル新宿で公開され、足立監督をはじめ主演の犬飼直紀、共演の青木柚、中島来星、河口瑛将、浅川梨奈、健太郎、光石研が舞台挨拶に出席した。

 性への妄想に夢中な冴えない中学生タカシ(犬飼)たちが、深夜のビデオショップで人気AV女優のサイン会が開催される噂を聞きつけ、“性春”の冒険に出る姿を映し出す。「百円の恋」も2014年12月20日に同館で封切られており、凱旋を果たした足立監督は「クリスマスイブにこの映画を見ていただいて……。でも、割とピッタリだと思います」と照れくさそうに笑う。立ち見が出るほどの盛況となった客席を見渡すと、「とてもうれしいです。(上映中の反応は)そこそこ受けていたと思います」と誇らしげに語った。

 約750人のオーディションを経て映画初主演を飾った犬飼は、お気に入りシーンとして「ラスト付近の乱闘」を挙げ、「一番頑張ったかなと思います。見ていて楽しいし、一番“男”が爆発しています」とニッコリ。足立監督は、中学生キャスト陣に目を向け「1カ月ほどのリハーサル期間では、最初、こいつらがよくわかりませんでしたが、楽しかったですよ」とねぎらいの言葉をかけた。

 さらにヤンキー役に初挑戦した健太郎は、「全裸でプールに飛び込むシーンがお気に入りです」と話し、「監督から『思いっきり飛び込んでくれ』と言われ、思いっきり飛び込んだらお尻を底に打ちまして、一瞬死にかけた」と振り返る。足立監督は「この外見なので、こいつ主演で撮っているのかと錯覚した。主演のタカシのオーディションに来たときはびっくりした。かっこよすぎるだろうと、すぐにはじきました」と評し、健太郎を苦笑させていた。

 またアイドルグループ「SUPER☆GiRLS」の浅川は、暴走族の女・メグミ役を振り切って演じた。足立監督は「初めて会ったときに(かわいらしく)『おはようございます!』と入ってきたのには、『やばい』と思った」と明かしながらも、「その後に稽古したらバッチリだったので、とても助けてもらいました。撮影で、ツバも何度も吐いてもらいましたし」と称賛。浅川も「10回くらいやりましたね。路上にツバを吐くことがなかなかないので、新しかったです」と充実の面持ちだった。