音楽がないパーティなんてパーティとは言えません。ビールパーティであれ、おしゃれなカクテルパーティであれ、カジュアルな祝日のパーティであれ、主催するなら、なにかしらのBGMが必要になります。以下に紹介するプレイリスト作成の秘訣を実践すれば、間違いなく、大盛り上がりの思い出深いパーティにすることができるでしょう。


シャッフル機能は使わず、長めのプレイリストを自作する


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Spotifyのプレイリストに好きな曲を入れ始める前に、検討すべきことがいくつかあります。Google Playのプレイリスト・エディター、Jessica Suarez氏は、あなたがよいと思う曲を1つずつ選曲し、プレイリストをイチから構成することを勧めています。つまり、シャッフル機能を使わずに、プレイリスト全体をミックステープのように自作するということです。

Suarez氏はまた、少なくとも3時間分の曲を用意するようにしましょうと言っています。3時間を目安にすれば、短すぎて何度も繰り返されることも、逆に長すぎて、せっかく選んだ曲が、5時間目か6時間目まで、あるいは1度も聞いてもらえない、ということもないでしょう。


ゲストとシチュエーションに合わせたプレイリストを


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自分のプレイリストをイチから作るので、雰囲気から、テンポ、テーマ、そして全体の流れや曲同士のコントラストまで、すべて自分の好きなようにできます。元シンガーソングライターで現在はDJのKeri Noble氏は、ゲストがどんな人たちか、どんな時間帯か、どんなボリュームで再生するのか、どんな効果を出したいか......といったことを考慮するようアドバイスしています。あなたのプレイリストは、何を狙いとしているのでしょうか? みんながおしゃべりをしてくつろげる環境を作ろうとしているのなら、ジャズや、ダウンテンポのエレクトロニカ、アコースティック・クラシックなどを低めのボリュームでかけるのがよいでしょう。退屈でないオフィスのクリスマスパーティにするには、トップチャート曲を流して、そのなかにクリスマスソングをちりばめます。また、普通のパーティを本格的なダンスパーティにもっていきたいときは、徐々にBPM(1分あたりの拍数)が高い曲、トップ40の曲を増やすと同時に、ボリュームも上げていきます。

ただし、ボストンでDJをしている Ryan Brown氏は、ゲスト全体の構成も考えるよう言っています。つまり、皆に楽しんでもらえる音楽を流すようにするのです。あらゆる年齢層を含むゲストならば、新しい曲に、オールディーズを織り交ぜましょう。クラシックなら、年配の人たちにも子どもにも受け入れられます。またBrown氏は、昔の曲のリミックスなら、異なる年代のすばらしい橋渡しになると勧めています。オリジナル曲のスピリットを残しつつ、コンテンポラリーな要素を取り入れているので、昔のバージョンを知らない人にも魅力的に聞こえるはずです。


多様なジャンルを織り交ぜる


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変化は人生のスパイスと言われるように、あなたのプレイリストにもスパイスが必要です。スローテンポの曲、アップテンポの曲、クラシック、ヒットポップス、その他のジャンルを幅広く織り交ぜればゲストを飽きさせない、と言うのはDJのLeigh Lezark氏です。そして、同じような曲を続けないようにしましょう。ヒップホップを9曲続けてからカントリーに切り替えるといったやり方はよくありません。異なる曲を交ぜ合わせ、意外性で驚かせましょう。

また、陳腐と思われることを恐れずに、大衆ウケする昔のトップ40も入れましょう。 Whitney Houstonや、Britney Spears、Madonna、Michael Jackson、 Beyonce、Spice Girlsなどの曲をかけるとたいてい盛り上がると、Lezark氏は言います。 あなた個人の趣味ではないかもしれませんが、皆が楽しんでいるのを見るとうれしくなるものです。でもやっぱり......とためらうなら、いわゆる名曲といわれる大衆ヒット曲を入れましょう。


自分の好きな曲もためらわずに


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とは言え、パーティの主、プレイリストの主はあなたなのですから、自分のお気に入りの曲も遠慮せずに数曲入れるべきだとLezark氏は言います。あなたのお気に入りで、他の人の趣味にも合いそうな曲があれば、ヒットポップスのなかに織り交ぜましょう。

ただし、頭に入れておきたいのは、あなたのプレイリストが、「良い音楽」とはこういうものだとゲストを教育するようなものであってはならない、ということです。自分の音楽のテイストを人に無理やり押し付けないこと――そう言うのは、Google Play Musicのキュレーター兼ヨーロッパ・中東・アフリカ地域のストリーミング配信を指揮するRory Woodbridge氏です。自分は音楽にうるさい人間だとあなたが自負していたとしても、ゲスト全員があなたと同じ趣味でない限り、そんなことは彼らには関係ありません。ゲストは、ともかく楽しみに来ているのですから、選曲には、客観性を多様性をこころがけてください。


大衆ヒット曲のあいだに知られていない曲を挟む


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あまり知られていないが皆にぜひ聞いてほしいという曲があるなら、万人に知られ好まれている曲のあいだに挟みましょう。そしてもし可能なら、前後に、知られていないあなたのお気に入りと同じ雰囲気またはテンポの曲をもってくるようにするのです。「みんなこの曲が好きだよね。だから、こんなのも入れてみたよ」と言うのと同じ、と説明するものは、DJ兼プロデューサーのJ Boogie氏です。

こういう曲が好きなのはわかっているよと言いながら新しい曲を紹介するような感じです。皆が気に入ってくれているようなら、3曲目の有名曲で、それをさらに強化できます。また、ウケがいまいちで雰囲気が壊れてしまったのなら、3曲目が修復の役目を果たしてくれるでしょう。この方法はそういう意味で間違いないのです。


プレイリストを聞き返してしっかり編集する


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よく考えられたプレイリストは、よく推敲された文章と同じで、一度で完璧に出来上がるものではありません。作成してすぐにパーティで使えると思ったら間違いです。自分で数回聞いて、必要な編集を加えましょう、とNoble氏は言います。


たとえば、自分が作ったプレイリストのなかに、ラウドなギターソロが長く続く部分があったことに気づかなかったとか、ベースが大きすぎる曲があって、数分聞いていると耳障り、などということがあるのです。また、パーティが始まってから、人と話をしている最中に、不意に不快な歌詞に気づいたりするのも最悪です。そうしたことに気をつけながら選曲と編集をしましょう。


そして、各曲がかかった瞬間に、皆がどんなふうに反応するかを想像しながら聞き返すとよい、とWoodbridge氏は提言しています。どの曲がヒットで、どの曲で人がスキップボタンを押したくなるか、だいたい想像がつくはずです。自信がもてない曲があったら削除しましょう。いつでも自分1人で聞けるのですから。


予備のヒット曲集を用意しておく


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どんなにがんばって作ったプレイリストでも、たまには失敗することもあります。ですから切り上げ時を心得ておきましょう、とLezark氏は言います。あなたがミックスしたヘビーなエレクトロニカが、どうもゲストに気に入ってもらえていないとわかったときのために、プランBを用意しておくのが賢明です。大衆ヒット曲だけを集めたプレイリストかフォルダーを、いつでも使えるように用意しておきましょう。これはダメだとわかった部分だけ入れ替えてもよいし、「ヒットオンリー」のほうを再生するよう完全に切り替えてしまってもよいです。

予備のヒット曲集が役立つのは、プレイリストがすべったときだけではありません。パーティをヒートアップさせるための予備曲として役立つとWoodbridge 氏は言います。


ただし、注意が必要です。たとえば、20代後半から30代前半の人向けのパーティで、彼らに懐かしさを感じさせる時代のパンクロック、Blink 182だとかSum 41の曲をかけたとしたら、もう何曲か同様の曲をかけてフォローしないと、皆があなたのスマホをつかんで、プレイリストにない曲をかけようとするでしょう。「そういえば、あんな曲もあったよね」と、もっと聞きたい気分になっているからです。


そのようなシチュエーションに対応することも頭に入れ、前もって計画を立てます。準備が周到なほど、パーティのときにあせらないで済みます。


Patric Allan(原文/訳:和田美樹)
Illustration by Angelica Alzona. Photos by Jared eberhardt, The Cosmopolitan of Las Vegas, Vladimir Pustovit, Christopher Holden, Owen Byrne, Sahil Nanda, and manhhai.